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Monthly Web Magazine (Nov.1, 2009)

 

■■■ 「上野散策」 川村由幸

秋の午後、上野公園界隈を歩いてみました。

寛永寺から上野駅まで写真を撮りながらあるいても2時間時間はかかりません。

秋晴れの気持ちの良い日差しの中、まず鴬谷駅から寛永寺に向かいます。

ここ寛永寺は徳川家の菩提寺(芝の増上寺と並んで)で6人の将軍が眠っています。

つぎはいよいよ上野駅方向に向かいます。なんとも雰囲気のある建物が続いて建っています。

まず、国際子ども図書館、この日は休館日で門が閉じていました。

つづいて、黒田記念館、黒田清輝の絵画が展示されていますが、木曜と土曜のみの開館でこの日はクローズ。

上野公園に入ると、すぐに目につくのがアートな地図とほんもののアート、東京藝術大学が近いためでしょうか。

なにをイメージしているのか想像してみてください。

答えは、現物を見て確認されてはいかがでしょう。

上野の銅像は西郷さんだけではありませんでした。「小松宮彰仁親王銅像」と花見専用の地図です。

並べるとなんともアンバランス。

さらに上野には東照宮もあります。改修工事中で情けなくも、布に書かれた絵が掲げられていました。

東照宮の脇には、旧寛永寺の五重塔まであります。

最後は、西郷隆盛像で終わらねばならないのが上野です。

西郷隆盛の未亡人が亭主に似ていないと言ったとか、しかしながら西郷隆盛のイメージはこの銅像で決定されています。

となりには、彰義隊の墓があります。

上野は幕末の動乱の影響を多く受けています。

寛永寺も動乱による焼失がなければ比叡山(寛永寺は東叡山)に匹敵する大伽藍であったはずです。

動物園と美術館・博物館だけが上野ではありません。

歴史もあります。アートもありました。さらに気をつけて歩けば新しい発見がたくさんありそうです。

気持ちの良い秋の午後、皆さんも出かけてみてはいかがでしょう。

 

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