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Monthly Web Magazine (Apr. 2010)

■■■ 鯨の郷土玩具 高橋久美子

捕鯨については、国際的にも注目されており、何かと騒がしいニュースが伝わっておりますが、日本は古くから、鯨を食べるだけではなく、余すことなく総て利用して来た国なので、その点が理解されると良いのにと思いますが・・・

伝統工芸も、鯨のヒゲを使う物は、入手困難になって頭を抱えているそうです。

郷土玩具にも、長く日本人に親しまれてきた鯨を模ったものがあります。

長崎の祭礼「おくんち」で奉納される山車をかたどった「鯨の潮吹き」です。

本物はとても大きくて、鯨の体にポンプが内蔵されており、水を噴き上げるという壮大なものです。

これは以前TVで見たことがありました。

鯨の目など、リアルに作られていますね。

ひれは、糸で吊ってあるので、ゆらゆら動きます。潮は竹ひごを白く塗って表現しています。

もうひとつは高知の「鯨車」です。張り子になっています。

高知県の室戸では約400年も昔から捕鯨が行われ、たくさんの小舟で大きな鯨を一斉に追い込む「土佐古式捕鯨」により栄えたといわれています。

古来からの捕鯨船を模った木製の「鯨舟」もあり、身近な産業だったことが伺えます。

 

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