Monthly Web Magazine (July 2010)
■■■ 郷土玩具 高橋久美子
会津若松の「起き上がり小法師」です。「起姫」とも言うそうです。
底に錘が入っているので、本当に反発力が強くて、横にして置けません。
数年前のニュースで、福島県出身の政治家が「転んでも起きる縁起物だから」と皆に見せていて、
どうしても起き上がらないものが一個あり、失笑を買ったのを覚えてますが、あれは、本当に珍しいです。
レア物で珍重されるかもしれません。
400年前に会津藩主・蒲生氏郷が藩士に小法師を作らせ、正月に売らせたのが始まりと言われています。
会津地方ではこの小法師を「十日市」という毎年一月十日に行なわれる縁日で家族の人数+1個を購入し、一年間神棚などに飾るそうです。
大きさは3㎝くらいで、とても可愛らしい。
手作りなので、ひとつひとつ顔の表情が違うのもいいですね。
「お好みなのを選んでください」と言われ、これらをチョイスしました。
これを買い求めたのは、十年以上前になります。
最近、久しぶりに会津若松を訪問しましたが、小法師も表情が変化していて、今風な顔になったように思いました。
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