MONTHLY WEB MAGAZINE Oct..2010
特異な企画の展示を行なう博物館が各地にあります。中でも、私立が数も多く、内容に特長があるようです。
いつか廻ろうと情報を集めております。その内の一つ、京都の『風俗博物館』が11月から1年半休館になると知り、覗いてきました。
京都、堀川大通りを挟んで西本願寺の反対側にある”井筒法衣店“5階が会場です。
エレベーターのドアーが開いた目の前には、源氏物語にある王朝貴族の世界が広がっていました。
日本の服飾史や風俗史研究の第一人者として知られる、井筒雅風氏が昭和49年に開設、文献などをもとに、古代の衣装を復元、作成。
その発表の場として同館が開かれたようです。
季節や身分で、装束の色合せや濃淡に違いがあることを知りました。その淡い、鮮やかな色合いが、西陣の“技“で具現化されていました。
会場に入った瞬間に感じたかぐわしい”お香“、館内にいる間に同化しました。少し王朝文化の華やかさに触れた思いがしました。
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