MONTHLY WEB MAGAZINE Feb.2011
■■■ 光と影 川村由幸
今年の冬はなかなか厳しいようです。関東では雪の被害はありませんが太平洋岸以外の日本は雪の中に埋まっています。
こんな季節ほど陽の光が恋しくなります。
カメラを持って被写体を見つめる人間にも陽の光はグッドショットを得るための重要な要因でしょう。
そして、光は必ず影をつくります。太陽の軌跡が地平線に近い冬ほどこの光と影の造形におもしろい発見があります。
そんな目で身の回りを見つめてみました。
まず見つけたのが、差し込む光です。
部屋の中に差し込む光は冬のほうがずっと奥まで入り込みます。
見つめなおすとその造形は部屋を予想しない形に切り取っています。
葉の隙間から指す太陽が丸く映るとは思いませんでした。
外に出てみると、壁にいろんな影が揺らめいています。
壁には水墨画を思わせる影がいっぱい、探して歩くのが楽しくなります。
風にゆれる影を見ていても飽きることがありません。但し、寒さには負けてしまいますが。
最後は地面に映る光と影です。
この幾何学模様も楽しめます。地面の質感によって同じ影でも違って見えてきます。
光と影の作り出す同じ模様の繰り返し、下を向いて歩くのも時を忘れさせてくれます。
冬の朝、光と影の面白い造形を追いかけてみました。普段は全く気に留めもしない光と影。
その気になって見つめなおすとなかなかに興味深いものでした。
「何に焦点を合わせるのか」、「どんな視点で見つめるのか」それによって物の見え方は違ってくるのでしょう。
ひょっとすると人格までが影響するのかも知れません。
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