MONTHLY WEB MAGAZINE Apr.2011
■ 「ばんから横丁」 中山辰夫
東日本大震災から4週間経過しました。被災者の心痛を考えると胸が痛みます。東電・原発の先が不透明なことが現地復興の足を引張っており、一刻も早く目処が出ることを願っています。僅かでも、ちっぽけでも、細くでもいい、長く継続した支援に努めたいと思っております。
JR東海道の草津駅前に建つ15階建ての店舗付マンションのB1に「ばんから横丁」と名付けた飲食店街があります。
長くは続くまいとの思いとは裏腹に、10年が過ぎ今のところ継続しています。
昼間でも薄暗いそのコーナーには、昭和30年代(1955)の草津駅前の街並が再現してあります。
当時中学生でしたが、住んでいた街並みの記憶は殆ど残っておりません。
時々このコーナーを通ると、あちこちに置かれた看板や電柱から記憶を取り戻すことが出来、少し気持ちが安らぐ感じがします。
昭和30年代は激動のスタート台で、その後飛躍に飛躍を遂げて今に至りました。でも現在の環境にすら満足でない欲張りな自分がいます。
そうした中での今回の東日本大震災は、来し方を振り返り、今後を考える機会になる気がします。
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