MONTHLY WEB MAGAZINE July.2011
■ 日本の世界遺産と私 川村由幸
大層な題目を掲げましたが、平泉・小笠原諸島が今年世界遺産に登録されるのに刺激されて私が、今まで日本の世界遺産をどのぐらい訪問していたかを振り返ってみようというのが今回のweb-mabazineのテーマです。
私が初めて訪れた世界遺産は、なんと平泉でした。もちろん訪問当時は世界遺産ではありません。
訪問は2000年の7月、初めてデジタルカメラのソニーCyberShotを手に出かけたのを記憶しています。
なんと上の画像も60KBしかありません。
まだ、J.Gに投稿し始めておらず旅行の記録として同行の家内ばかり撮影していました。
訪問した場所を記録に残すと意識がないためか、残っている画像を見てもそこが平泉だとわかる画像がほとんどありませんでした。
2番目は白川郷です。2004年6月に訪問しています。この頃は未だ世界遺産に対する意識もあまり強くなく世界遺産の白川郷というよりも合掌造りの白川郷を観光するイメージでした。
まだ画像サイズも300KBとお手軽、この時は自宅から車ででかけ、長時間運転に辟易としました。
この後上高地も訪問しており、こちらの印象のほうが今でも強く残っています。
綺麗・美しいという目に見えるものだけに価値を求め、歴史・風俗等を価値に加えていなかったのでしょう。
次の知床からJ.Gに投稿しています。
2007年6月の訪問でこの時期以降は世界遺産を強く意識して訪問しています。
知床も2004年に登録されたばかりでした。
カメラはデジ一を使い始めました。洞窟の中に熊がいるのがわかるでしょうか?
この熊は海を泳いでいたそうです。知床の自然に圧倒されたのを鮮明に記憶しています。
世界遺産に登録されてすぐに訪問したのが、この石見銀山です。2007年12月でした。
ともかく、観光客で一杯だったと記憶しています。移動のバスは東京の通勤よりひどかったです。
そして鉱山に対する知識がないとこの石見銀山の世界遺産としての価値を理解しにくいと感じました。
訪問時もなぜ世界遺産なのか頭をひねるばかりでした。
2008年2月に五箇山を訪問しています。ここは白川郷と一体で世界遺産ですから画像のみ掲げます。
同じ年の12月に熊野古道へ、中辺路を歩くつもりでしたが雨にたたられて果たすことができませんでした。
熊野古道は広い地域ですが、ここは確かに神の宿る場所だと思います。
この時は同時に奈良の法隆寺・斑鳩も訪問しました。世界遺産ツアーです。
世界最古の木造建造物をボランティアガイドさんのお力を借り、堪能しました。
法隆寺は日本の世界遺産の中でも日本を代表する世界遺産でしょう。千年先もこれが残されていることを祈らずにはおられません。
関東地方唯一の世界遺産日光を見直したのは最近です。地元にあるので子供のころから幾度も訪問していますが、その価値を理解出来たのは、J.Gのおかげのような気がします。
徳川が残した最大の文化財だと思います。また出かけます。
厳島神社に出かけたのは昨年2010年12月。海上の神社のはずが干潮で、徒歩で大鳥居まで行けました。
平家の栄華を忍ばせる独特な立地の神社、つい最近も台風で甚大な被害を受けたはずです。
守ってゆくのは自然との闘いでもあります。世界遺産に認定されることがその文化財の維持・管理をし易くするのが現実でしょう。その意味でも世界遺産指定は価値があります。
最後が、今年5月の京都です。京都にも幾度も訪れていますからもっとも最近の訪問と言い直すべきですが。
京都は世界中で最も知られている日本の世界遺産でしょう。
維持・管理のシステムも確立しており保存に不安はないでしょう。
世界遺産に指定されることは観光事業に大変有利でしょう。ただ維持・管理の継続には膨大な費用と労力が必要です。安定した観光事業が営まれないと世界遺産に指定された文化財が荒廃する事態も予想されなくはありません。
日本の世界遺産は日本人が誇りにしてよい文化財です。皆がこれを守ることに心を砕いてくれるといいなと思います。
私に残された日本の世界遺産は白神山地・小笠原諸島・姫路城・原爆ドーム・琉球王国の五つです。
原爆ドームは訪問していますが、撮影をしていません。
全てをこの目に焼き付けたいと思っています。小笠原諸島が訪問を制限されており最も難易度が高いでしょう。
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