MONTHLY WEB MAGAZINE July 2012
■■■■■ 野菜畑 川村由幸
友人が二カ月ほどドイツに出かけることになり、彼が作っていた野菜畑をこの間、預かることになりました。
私自身は野菜作りの経験など全くと言っていいほどありません。
二カ月間預かる畑には、なす、ピーマン、いんげん、モロッコいんげん、ネギ、トマト、ミニトマト、大根、きゅうり、かぼちゃ、とうもろこし、枝豆等々多種多彩な野菜が育てられています。
野菜も自然の恵みとよく言われます。
太陽と水と土が育てるのですから確かに自然の恵みに間違いはありません。
ただ、この時期三日間畑にいかないと、キュウリはへちまサイズにピーマンは一株から5〜6個も収穫することになり、一度に30個を超えるピーマンにお手上げ状態となります。
野菜を美味しくいただこうとすると畑に毎日通い、野菜たちの面倒をみないといけません。
太陽はもちろんコントロールできませんが、土と水はそれなりにコントロール可能です。
野菜を植える前に有機肥料で地味を肥し、成長のはやい苗の時には水遣りも大切です。
もちろん、消毒はしていませんから虫の被害はなかなかに厳しいものです。
それ以外にも、病葉を間引いたり、カラスの食害と闘ったり、添え木をしたりと畑ですることは際限がありません。
野菜は自然の恵みに違いありませんが、人の丹精なしには恵みにならないと実感しています。
自分で収穫した野菜はやはり美味しいものです。
友人の外国行で、偶然畑の面倒をみることとなりましたが、結構楽しんでいる自分を発見しています。■
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