MONTHLY WEB MAGAZINE Oct. 2012
重要伝統的建造物群保存地区に指定されている千葉県香取市の佐原、昨年三月の東日本大震災では、歴史のある建造物が厳しい被害をうけました。
あれから一年半が過ぎ、佐原に取材にでかけました。
未だ震災の傷跡は癒えておらず、修繕中の建造物が多く見られました。
佐原には2009年にも取材にでかけており、震災前後の建造物の状況を比較してみたいと思います。
佐原と言えば、まず小堀屋と正文堂です。
2009/10の正文堂 現在(青いネットに囲まれた建物)
2009/10の小堀屋 現在
正文堂は佐原で最も雰囲気のある建造物でした。再建中です。
再建後は風雪が鍛えた良さはきえるのでしょうね。又、100年が必要です。
小堀屋は修繕が済んでいました。入口の格子戸はそのままのようです。
旧三菱銀行佐原支店は変化がないようです。修繕の跡も見えません。
勝男節の中村屋乾物店は修繕が終わっています。
2009/10の中村屋乾物店 現在
屋根瓦他、随分と手が入っています。漆喰の壁も補修されています。
中村屋商店も母屋は大きな変化が見られませんが、隣の蔵が修繕中です。
2009/10の中村屋商店 現在
伊能忠敬旧宅は被害が大きかったようで、大掛かりな債権工事の様子でした。
再建までには、まだ多くの時間が必要な様子です。
2009/10の伊能忠旧宅 現在
同じ構図で撮影しておらず、変化が判りずらいものもあります。
一年半が経過した現在でもその被害が甚大であったことは十分に理解ができます。
それでも東北の三県と比べれば、被害と呼べないレベルなのでしょう。
東日本大震災の傷跡が早期に癒え、人々が一日でも早く日常を取り戻すことを祈らずにおられません。
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