MONTHLY WEB MAGAZINE Feb. 2013
今日は節分、朝の内強かった風が少し治まった頃、カメラ機材と三脚を持って家を出ました。
久しぶりに電車で撮影にでかけます。目的地は総武線下総中山駅、近くにJRAの中山競馬場があり
そこそこに知られた駅です。
三脚を持って電車で撮影にでかけるのは、三年前の本土寺以来です。
目立つ機材持参の電車はなんとなく気恥ずかしく電車の隅で小さくなりながら
最寄りの北柏駅から新松戸で武蔵野線に乗換、西船橋から総武線で一駅、下総中山駅に到着しました。
今回の撮影の目的である法華経寺は過去に車で向かい、駐車場が見つからず撮影を断念して
帰ってきたことがあって、今回電車行となりました。
駅からは狭い一本道を進みます。
まず総門をくぐります、ここからが参道と考えて良いようです。
両側は商店がびっしりとならんでいます。車がすれ違えるかどうかいう狭い参道なのですが
結構な量の車が行き来します。歩道はなく歩いていても怖いぐらいです。
朝の九時過ぎで商店はほとんどシャッターを閉ざしていました。
しばらく歩くと仁王門、ここからが法華経寺の聖域なのですが、参道右側にはまだ商店が並んでいます。
仁王門の先は石畳で、五重塔が目に飛び込んできます。仁王門には本阿弥 光悦筆の「正中山」の額があります。
五重塔は1622年建立、国の重要文化財に指定されています。最近塗りなおされたようで色彩も鮮やかです。
この塔の左手に祖師堂があります。祖師堂も重要文化財です。
1702年に完成した。当初は比翼入母屋造りのお堂であったが入母屋造りに改修され、平成9年に元の比翼入母屋造りに復元されています。
節分であったため、豆まきには時間があったものの人出も多く、撮影には不向きな日の訪問でした。
この祖師堂の裏にもう二つの重要文化財があります。法華堂とその四足門です。
ところが法華堂の前に行けないでオロオロとしてしまいました。
この刹堂への石段を上がって右にいけば、法華堂の前、背に四足門という位置に出られました。
四足門からは入れないようになっていましたので、戸惑うことになりました。
法華堂は1260年の創建、四足門は約七百年前鎌倉愛染堂に在ったものを移築しています。
法華経寺自体は日蓮が最初に開いた寺で創建は法華堂とおなじ1260年、最初の法華経寺は
法華堂のみであったということでしょう。
今年の冬は関東でも厳しいようですが、法華堂の前の梅が一輪咲いていました。
立春も過ぎ、春は確実に近づいています。
一度断念した法華経寺の撮影、久しぶりの電車行で実現しました。
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