MONTHLY WEB MAGAZINE Mar. 2013
■■■■■ きらら自然観察公園 田中康平
福岡市に転居して1週間くらいが過ぎて引越し後の片付けに少々疲れを感じていた。
丁度福岡市で山口のきらら浜自然観察公園へ野鳥を見に行く無料ツアーの募集が目にとまって応募したら運良く選に当たり、3月9日に出かけてきた。
無料というのは市で建設を計画している野鳥公園のプランに参加者はなにかしら貢献しろということらしい。それも悪くない。
きらら浜自然観察公園は山口市南端の海岸沿いの阿知須(あしす)というところにありシギなどの渡り鳥が多く飛来するという。
放置されていた干拓地の一部を公園にしたもので30haくらいの広さの人工の公園になっている。
訪れてみるとよくぞ作ったと思わせる広さで、シギやチドリの飛来しそうな干潟が人の手でうまく作られている。
この日はアオアシシギやダイゼン、シロチドリなどが見られたがほかにもクロツラヘラサギ、オオダイサギ、ミサゴ、マガモ等のカモ類、カイツブリやバン、アイサ類等がみられ、見飽きることがない。
広い蘆原も人工的に形成されており、この日はチュウヒの飛翔も見られたとの声もある。
ポンプで水を引いている淡水の広い池もありカモ類が浮かんでいる。総てがバブル期の潤沢な予算で作られたものらしい。
人工のものでも今や渡り鳥の重要な中継地になっているらしく、人と自然の関わりの渾然となりうる様が眼前に示されるようで興味深く感じられる、確かに新しい野鳥公園を作るには支えとなるモデルかもしれない。
関東から九州エリアに来てみるとまた知らない世界が次々と開けていくと思えてくる。
時には生きていく拠点を変えてみるのもなかなかだとの気がしている。
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