MONTHLY WEB MAGAZINE June 2013

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■■■■■ 御朱印帳 川村由幸

寺や神社の御朱印を集め始めたのは家内でした。

それが今では三冊となり、100を超える神社仏閣の御朱印を集めました。

御朱印帳を持参すれば、基本その場で手書きした御朱印が手に入ります。ところが良く持参を忘れるのです。

そうしますと、小型の半紙に書いた御朱印をいただいてくることになります。

これが又いろいろで、最悪は印刷・コピー、次が日付未記入の御朱印を前もって手書きで作成しておき当日日付のみ記入するというもの。

いただいてきた御朱印をじっと見つめていますと、そんな裏側が見えてきます。

そんななかで、いままでにいただいた御朱印のベスト10を選んでみました。

選別に耐えたのは、造形美の優れたものばかりでした。紹介します。

これは京都苔寺の御朱印です。サイズも通常の二倍でお坊さんの絵入り、他に絵入りの御朱印は持っていません。

文字の絵が一体となった我家の御朱印帳の中では珠玉の一枚です。

日光二荒山輪王寺の御朱印、なんと書いてあるのか全く解読不能です。

でもすごく御朱印らしい、持っていてご利益がありそうです。どうも「五大尊」と書いてあるそうです。

次は山口市の五重塔で有名な瑠璃光寺の御朱印です。

佛心と書かれた御朱印はいくつかありましたが、最高に姿の良い「佛心」がこの一枚です。

ここは二度訪れており、これは二度目の訪問時にいただいたものです。

この蔵王大権現の御朱印が好きなのは、日付が「戌子歳風待月伍日」となっていることです。

2008年6月5日を表しています。辞書では風待月は旧暦の6月ですが、まあいいでしょう。

熊野那智大社の御朱印、書き慣れているのでしょうが、美しい文字の並びです。

小さな紙の中に神様が宿って居そうな気持にさせられます。

この時は雨で中辺路をあるくことができませんでした。ちょうど牛馬童子の首が持ち去られた時期でもありました。

お経が書かれている羽咋妙成寺の御朱印。仏壇に上げて手を合わせても良い御朱印でしょう。

これを一枚一枚丁寧に書いて下さる僧侶の気持ちに報いたいと思います。

家内と駆け足で回った能登半島の景色を思い出します。

これ以外のベスト10は

会津の勝常寺、九州人吉の青井阿蘇神社、法隆寺、そして群馬県太田市の世良田東照宮。

たしか勝常寺は事前にお寺に連絡をして拝観した記憶があります。

青井阿蘇神社のそれは「Simple is best」、朱印も一個のみ。

法隆寺は聖徳太子の言葉が記されています。

写真や動画と同様、御朱印にも旅の思い出が一杯詰まっています。

これからも神社仏閣を訪れれば、御朱印をいただくことでしょう。

残りの人生、後いくつの御朱印をいただけるか、これも楽しみです。

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