Monthly Web Magazine Feb. 2014

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■■■■■ ガラクタ・コレクション 野崎順次 

わが本箱の上に東南アジア製とおぼしき楕円形の木の皿があって、その中に、ごちゃごちゃと石らしきものが入っている。横にはトゲトゲの枝が立てかけてある。コレクションというほどのものではないが、それらしく解説してみる。

新石器時代のアックスヘッド(手斧)

130 x 65 x 33mm

大英博物館の近くの骨董屋で38英ポンドだった。年代はBC3000からBC5000、フリント(火打石)製で、出所はフランスの個人コレクターとある。バスケット関係の飲み会で若手の間に回して戻ってきたら、角が欠けていた。何かに切り付けて試したのだろう。それくらいで欠けるのは偽物の証拠。

阿寒貝化石

130 x 130mm

北海道阿寒町にブライオゾーア(苔虫類)化石の鉱床がある。その中に散在する高橋貝の化石である。これらを粉砕したものは、有機カルシウムなど高品質ミネラルを有し、肥料、飼料として非常に有用である。その他、消臭、調湿、遠赤外線効果が高いとされる。

サンゴ石

135 x 75 x 50mm

よく覚えていないが、倉敷市児島の田舎家に転がっていたのでは。

小動物の頭骨

85 x 70 x 160mm

新婚旅行で南西諸島に行ったとき、奄美大島の浜で拾った骨。「Honey Moon to Amami, 1969」と書いてある。

オーストラリアの赤い礫岩

60 x 70 x 45mm

パースの郊外で赤い石と赤い砂で地面が真っ赤という場所があり、そこで拾った。

飛行機から見ても、オーストラリア西部の多くは赤い。

オーストラリアのトゲトゲ枝

パースの公園で拾った。見たこともない樹木で、枝が枯れると落ちてくる。トゲトゲは非常に鋭くて固い。素手では持てないくらいなので、非常に危険である。実際、撮影しているときに親指に刺さって血が出た。

北海道静内縄文土器破片

75 x 50mm から 45 x 40mm

札幌の友人が幼いときに現地で拾ったもの。いくらでも落ちていたという。特殊透明塗料で表面を安定化処理したので、少し濡れ色になっている。

ロンドン赤色舗装の赤いプレコートチップ

20mm級

ロンドンのバッキングパレスの前にザ・モールという儀式用の通りがある。赤いアスファルト舗装で、アスファルトに赤色顔料を混ぜ、その上から赤色の砕石を散布して転圧されている。散布する砕石をプレコートチップという。10年くらい前の改修工事での残りを英国の友人からもらった。

ネパール産 アンモナイト ノジュール(団塊)状化石

90 x 100 x 55mm

ヒマラヤ山中、ネパール川の河原で採取される。どうしてノジュールになるのかよく分かっていないそうだ。息子が東南アジアに行った時の土産で、偽物ではないかと聞くと、偽物を作るほど技術の高い地域ではないので本物だと云っていた。

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