Monthly Web Magazine Apr. 2014
3月は大小の同窓会があって、スピーチを彩るために、ジョークの本を拾い読みしたり、昔、人から聞いたものを思い出したりしていました。辛口やブラックが好きなのですが、単純なのも楽しいです。そのいくつかを紹介します。
その1: 昔、English gentleman に教えてもらった。
あるアイルランド人がダブリンからロンドンまで四発(プロペラ4基)の航空機で飛んだ。
途中で右側のプロペラ1機が故障して止まった。ジェット機と違い、プロペラ機はそのくらいでは落ちない。機内アナウンスで「故障により、ロンドン到着が30分遅れます。」
そのうち、左側のプロペラ1機も止まり、「故障が重なりましたので、到着がさらに30分遅れます。」
何と、右側の残った1機も止まり、左側のプロペラだけが残った。
「到着がもう30分遅れます。」
そのアイルランド人が窓から左側の最後のプロペラを見ているとそれが止まってしまった。
アイルランド人は納得顔で「また30分遅れるね」といった。
その2: 小松左京のお気に入りのジョーク
ある男がノミの研究をしていた。男はまず、ノミの足を一本ちぎり、「跳べ!」と命じた。
ノミは跳んだ。次に2本ちぎって、「跳べ!」と叫んだ。やはり、ノミは跳んだ。今度は、
足を全部ちぎりとって、「跳べ!」と命令した。が、ノミは微動だにしない。男はノミの研
究報告の中に次のように書き込んだ。
「ノミは、全部足をちぎられると耳が聞こえなくなるらしい。」
その3: 総理大臣にもなった竹下登の得意なジョーク
ボケの第一段階は、人の名前を忘れる。
第二段階は、人の顔を忘れる。
そして第三段階は、ズボンのジッパーを上げるのを忘れる。
とうとう第四段階で、ジッパーを下げるのを忘れる。
その4: 開高健の持ちネタ
パリの酒場で筋骨隆々たる労働者の若者がいた。
「どれくらい力があるか見せて下さい。」と頼むと、テーブルの上のレモンを取り上げて、ギュ−ッと握り締めた。
レモンがつぶれてジャーとおつゆがこぼれた。
みんなで感心していると、痩せこけた老紳士が一人やってきて、「旦那、失礼します。」といって、今、しぼり尽くしたばかりのレモンを手に取り、指2本で挟んでほんの軽く搾ったら、ざーと最後の一滴まで出て、からからに干からびてしまった。
一同驚いて、異口同音に「仕事は何をされているのですか」と聞いた。
老紳士は恥ずかしそうに「ちょっと税務署関係に勤めています。」と答えた。
その5: ジョークの分からない生真面目な人がやっと吹き出したもの。
沖縄では春になるとハブが出没するので、このような注意書きが出回る。
「スプリング・ハブ・カム」
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