Monthly Web Magazine June 2014
関東が梅雨入りし、豪雨が続いた週末に上高地に出かけてきました。
快晴とは言えない天候でしたが、雨にはさほど苦労させられませんでした。
私が上高地を訪れるのはこれで四度目、今回歩いたコースは大正池からスタートし、田代池−ウエストン碑−河童橋−岳沢湿原−明神池−明神橋−バスセンターのコースで正確ではありませんが11〜12kmの行程です。
上の散策マップをご覧いただくと歩いたコースがご理解いただけると思います。
散策をスタートした大正池は右手に穂高連峰、左手に焼岳が望める眺望の素晴らしい場所で上高地散策のスタートとしてベストの場所だと思います。
大正池
大正池からの焼岳
大正池からの穂高連峰
大正池の湖畔はゴロゴロした石で歩きにくいのですが、湖畔を離れると整備された木道が続き、道端の可憐な花や新緑を愛で楽しんでのゆったりした散策が出来ます。
大正池から角度を変えての焼岳
小鳥の声だけが響く小道を新緑をかき分けて行くように歩くと、自然に心が静かにそしてやさしくなります。
田代池の手前、真正面に穂高連峰が望める場所かあり、記念撮影がやり良いように木道も拡張してあります。
雲に隠れる穂高連峰
田代池
水中の藻もくっきり
ここから田代橋を渡って梓川の右岸を河童橋に向かいます。右岸を歩くと左岸からは見ずらい三本鎗を中心とした山々が残雪と新緑のコントラストを見せてくれて思わず足を止めてしまいます。
三本鎗を中心とした山々
ウェストン碑
上高地はどこからでも、心洗われるような風景に出合うことのできる所です。
河童橋は相変わらずの人でごったがえしていましたが、食堂はさほどの混雑もなく落ち着いて昼食をいただきました。
河童橋まで来ると穂高連峰がぐっと近づいたと感じます。
この日はどうしても穂高連峰の稜線を見ることができませんでした。
河童橋まではほぼ平坦な道でしたが、ここから明神池までは結構アップダウンがあり、かつ単調な道が続きます。
でも道端の花はずっと多くなりますから、下を向いて歩く時間が長くなります。
岳沢湿原近くは写真のような立ち枯れた樹木が目立ちます。以前は川でなかったところに流れができ、樹木を枯らしてしまったのでしょう。
そして、神秘的な明神池に到着です。明神池は一之池と二之池があります。
一之池
二之池
穂高神社の神域にある池ですから神秘的なのは当然ですが、池を見るのが有料なのは興ざめです。
ここまですでに10km近くを歩き、少し足にダメージが出始めました。
上高地にはマイカーは入ることができないため、大きなバスセンターが散策の終点です。
明神から脇目も振らずバスセンターに一直線に歩きました。
上高地はいつ訪れても私の期待を裏切りません。静謐な風景はに心洗われるのは私だけではないでしょう。
ただそこにある自然が美しいことほど幸せなことはありません。そして、この時期の上高地が秋よりも私は好きです。
最後に帰り際の撮影ポイントをタクシーの運転手さんが教えてくれました。
大正池の湖畔で焼岳と穂高連峰の見える場所です。