Monthly Web Magazine June 2014

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■■■■■ 倉敷から小豆島横断して尼崎に帰る 野崎順次 

毎月、尼崎の自宅から倉敷の田舎家(祖先のお墓がある)に行っている。いつもは山陽新幹線を使うが、小豆島経由で帰ってみようと思いついた。小豆島は2度目の訪問になるが、少し気に入っている。二十四の瞳のロケをした岬の分教場映画村に寄る予定であるが、フェリーと島内バス(オリーブバス)の連絡が良いとはいえ、時間がかかる。荷物は、1眼レフカメラ2台、交換レンズ3本、三脚、コンデジ1台、ノートパソコン、書物、DVD少々、各種充電器などある。黄色いTシャツにカメラマンベスト、七分のパンツに軽登山靴で、リュックサックを担ぎ、キャリーバッグを引きずるというスタイルである。頭にバンダナを巻きたいが、平坦なでかい顔には似合わないのでやめた。

日曜日の朝、コンビニのザルソバを食べて家を出る。昨夜は近所でニンニク入りラーメンを食べたので、麺続きである。午前7時35分JR児島駅発マリンライナーに乗り、瀬戸大橋を渡る。晴天なれど、見通しが悪い。黄砂とPM2.5らしい。

午前8時8分JR高松着。高松港にいくと隣の五万トン岸壁にハイテク自衛艦が停泊していて、見学者が並んでいた。後で調べると掃海母艦「うらが」であった。

午前9時、オリーブラインのフェリー「しょうどしま丸」は小豆島土庄(とのしょう)港に向けて出港した。見通しが悪いので、甲板をあきらめ船内に留まり、ノートパソコンで整理作業をした。小腹がすいたので、てんぷらうどん400円也を食べた。不味くはないけど美味くもない。午前10時に土庄港着、ターミナルのすぐ横のバス停で10時10分発の映画村行きオリーブバスに無事乗車した。

土庄の町の東側にギネス認定世界一狭い土渕海峡がある。バスから見える。

ずんずん進んで、前に来た池田港も過ぎた。

オリーブ丘、サン・オリーブ、オリーブ公園などというところで十数人降りて、十数人乗ってきた。

草壁港に近づくと沖に帆船が停泊していた。

小豆島にはお醤油屋さんが多い。小豆島なのに大豆かと思ったが、小麦も大切な原料らしいので、讃岐の小麦と関連がありそうだ。

坂手港の瀬戸内国際芸術祭作品、「ヤノベケンジの THE STAR ANGER」

田ノ浦半島を進む。

午前11時7分に田ノ浦に着いて、「岬の分教場」を見学した。有名な映画「二十四の瞳」のロケ地である。入場料は200円であるが、映画村とのセット券だと790円である。ちなみに映画村だけだと700円である。この時売店に荷物を預かってもらったのでそのお礼も兼ねて、オリーブの実の瓶詰めを二つ買った。550円と650円。今は開花期の季節はずれなので、スペイン産である。その方がうまいかもしれないと買った。その後、映画村に行ったら、共に50円安で売っていた。何でやねん。

映画村まで、徒歩10分足らず。キャリーバッグを転がして歩く。映画村は再映画化された「二十四の瞳」(昭和62年、主演 田中裕子)のために作られたオープンセットである。昭和初期の家々が復元されているとはいえ、ほとんどが売店や食堂を兼ねている。入場料を取るほどではないと思った。時間が余り、お腹も少しすいたので、名物生ソーメンを食した。通常のソーメンよりはもっちりしてうまい。出汁に含まれる醤油もうまい。これで昨夜から麺4連発である。

小さいながら壺井栄文学館はそれなりによかった。「桃栗三年柿八年、柚子のおお馬鹿十八年」とは壺井さんの好きな言葉。

これから、バスを乗り継いで福田港に行く。午後2時15分映画村発、再び帆船が見えて、午後2時38分安田着。

安田のバス停近くでオリーブの花をゆっくり見ることができた。また、バス停の真ん前のコンビニでロング缶のビールを飲む。暑い日だったので、いったんビールを飲むと止まらない。この後、JR姫路までほぼ30分おきに缶ビールを飲んだ。

午後2時56分安田発福田港行きで北上する。福田に近づくと山側は大きな採石場、海岸線は変化に富み、景色がよさそうだが、バスからよく見えない。

午後3時20分福田港着、直ちに30分出航の姫路行フェリーに乗る。1時間40分の航海、ほとんど寝てる。雪山かと思わせる採石場の島(家島諸島)を見て、午後5時10分に姫路港到着。

その後の日程は、

17:30発 姫路港 神姫バス

17:50着 姫路駅北口

18:11発 JR姫路 新快速で爆睡

18:58着 JR芦屋 乗換

18:59発 JR芦屋 各停

19:09着 JR立花

JR児島から小豆島を横断してJR立花までの時間はほぼ12時間、運賃合計は¥6,800 だった。あー!面白かった。

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