Monthly Web Magazine July 2014

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■■■■■梅雨時の風物詩 中山辰夫

今年の梅雨はなんと表現されるかわかりませんが、この時期に”涼しげ“が感じられる京都の行事2件の報告です。

【半夏生】(はんげしょう)・・・・場所は『両足院』。両足院は京都・建仁寺の塔頭です。

庭園の白い清楚な半夏生が、梅雨に入ると徐々に色を変え、まるで白い可憐な花が咲いたように池のまわりを飾ります。

半夏生(夏至から数えて11日目の7月1日頃から七夕頃までの5日間が半夏生)の頃に花を咲かせることに由来する説や、葉の一部を残して白く変化する様子から「半化粧」とする説があります。

半夏生のサイクル

半夏生については、ウイキペデイア・他に詳しく掲載されていますので省きます。が団伊玖摩氏がアサヒグラフに投稿された(昭和58年)文を紹介します。

【お千度】参り・・・・場所は祇園・八坂神社

京都・祇園の芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)さんらが八坂神社で夏場の無病息災と芸の上達を祈願します。(今年は7月7日)

京都井上流の門下生でつくる「みやび会」の芸妓や舞妓さんらが、白地に紺で柳とカエルを描いた揃いの浴衣姿で毎年この時期に参拝します。

本殿の外を3周することで延べ千回参ったとみなすことから、お千度と呼ばれます。

80名を越える芸舞妓さん「おはようさんどす」とあいさつをかわし、ちょっぴり気を緩めた感じで行き来する姿に、境内は華やいだ雰囲気に包まれました。

最近見かけることが少なくなった女性の浴衣姿、やっぱり夏はこれだ!と、少しの間見とれてました。 京都は一気に祇園祭に向けて走り出します。

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