Monthly Web Magazine November 2014
21世紀に入ってから、おもしろかった話や、ふと気が付いたことをメモしています。メモを少しでも怠ると忘却の彼方に去り、とても残念です。たまに、汚い沼のメタンガスのように、記憶がよみがえることもあり、ボールペンとメモ用紙を探しますが、その最中に水中に落としたコンタクトレンズのようにひらひらと消えてしまいます。
今回は「フルイ」中から「フルイ」にかけて選びました。
・あのレストランのフランスワインは高いなあ。そうや、あそこはボルドー。
・いつもの立ち飲み屋で、そこのおばちゃん自慢の粕汁をアテに日本酒を飲んだ。ひょっとして、酒粕と酒が俺の胃袋で再会したのではないかと思うと胸が熱くなった。鳥肌が立つほどではないが。
・ NHKは日本放送協会(Nihon Hoso Kyokai)の頭文字をとったものである。一昔前の漫才でラジオのNHK大阪のJOBKは、ジャパン、大阪、馬場町、角(Japan, Bambacho, Kado)の略だと云っていた。確かに大阪支社は馬場町の角あたりにあった。
・ 泉大津の回転すしの店で、トイレの横に「流れてないものはお申し付け下さい。」と書かれていた。
・ 昔、読んだアメリカンミステリーの中に日本人の探偵が出てくるが、その名前が「ヤグラマキ」。そんな名前があるか!(トム・サヴェージ「崖の家」ハヤカワ文庫)
・ その後読んだ英国ミステリーの冒頭は、主人公の主任警部が脳腫瘍かとビクビクしながら医師の診断を受ける設定である。その医師の名前が不吉で「アカンデ」。(ルース・レンデル「シミソラ」角川文庫)
・ 食間に服用する薬を、ご飯一杯目と2杯目の間に飲んだ人が実際にいたそうだ。
・ 韓国のソウルに出張するので大阪空港から大韓航空機に乗り込んだ時、スチュワーデス(今ではキャビンアテンダント)が前後の日本人客に「いらっしゃいませ」と云うのに、私には「ヨボセヨ」と云った。そうです、私の顔はすこぶる平坦です。
・ その昔、神戸の元町センター街でおばあさんの酒屋があり、いろいろな洋酒にカタカナの名札を付けていた。その中の傑作が「ジョニーウォッカ」。
・ 京都の二条城の庭園で我が娘に大受けのダジャレ。庭園(Garden)と表示があったので、「お前、知ってるか、ここは蝶々は来るけど、蛾は来ない。」、「何で?」、「蛾−出ん!(ガーデン)」。
・ 白鳥は大人になっても煙草はスワン。
・ NHKFMの日曜喫茶室で聞いた話。ある人が図書館で推理小説を借りて、登場人物一覧を見ると、ある人に印がついていて、こいつが犯人だと書いてあった。
お粗末さまでした。