Monthly Web Magazine Feb. 2015
所用で実家のあった町に出かけたついでに佐原に寄ってきました。
ここは、瀧山さんの著書「一度は行ってみたい街並発見」にも掲載されています。
午前中早めの時間だったにもかかわらず観光客の姿がチラホラ。
東日本大震災からの復旧で最後まで残っていた伊能忠敬旧宅が昨年の10月に公開が再開され、佐原の街並みは完全に震災前に戻ったと言える状況となりました。
伊能忠敬旧宅外観 内部
修繕の跡が気になるとの思いを持つ方も居られるかとも考えますが、修繕・補修の手が行き届き、以前よりも整然とした街並みになったと感じられます。
正文堂の次に好きな中村屋乾物店も少しだけ古色が加わり、いい味になりました。
これで電柱がなくなるとさらに街並みとしてグレードアップできるのでしょう。
全壊した正文堂は街並みに馴染むまでもう少し時間が必要なようです。
甚大な被害の自然災害から人の力でここまで復旧したのですから、これからも修繕・補修を怠らず歴史と景観を維持し続けて欲しいと願っています。
小野川沿いの街並みも散策に適した風情となりました。お宿木の下は相変わらずいい味を出していますし、正上醤油も健在です。
冬は柳の葉が枯れて無くなり、小野川を挟んでの撮影がし易くなります。
かじかんだ手でシャッターを押すのが辛いシーズンですが、このように冬ならではのメリットもあるものです。
香取市は私の故郷です。
利根川を挟んだ対岸の鹿島市や神栖市のように大規模な工業地帯があるわけではありません。
農業が主たる産業で重伝建のこの佐原の街並みは大切な観光資源です。
これからもこの街並みを大切に保存し、観光資源としての価値が下がらぬように育てていって欲しいと思いつつ、シャッターをきってきました。