Monthly Web Magazine Feb. 2015

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■■■■■ オリオン座について 野崎順次 

子供の頃、自分の左肩の3つ並んだほくろを見て、「あの三ツ星や」と思ったのが、オリオン座を意識した始めだろうか。もう60年以上前になるが、その頃、兵庫県の尼崎市でも満天の星空があり、天の川がたゆっていた。そして、狩人オリオン座がきっと光っていたのである。

オリオン座とその周囲を示す(出典 YAHOO JAPAN きっず図鑑および星座図鑑)。

狩人オリオン座の主要部は、4つの明るい星とそれらに囲まれた三ツ星である。4つの星は、α星ベテルギウス(1等星、右肩)、γ星ベラトリクス(2等星、左肩)、κ星サイフ(2等星、右膝)、β星リゲル(1等星、左足)で、ベルトに当たる三ツ星は向かって右から、δ星ミンタカ(2等星)、ε星アルニラム(2等星)、ζ星アルニタク(2等星)である。赤いベテルギウスは、こいぬ座α星プロキオン(1等星)、おおいぬ座α星シリウス(1等星)とほぼ正三角形を描き、冬の大三角と呼ばれる。

オリオン座は、冬の日が暮れて普通の人がまだ起きている時間、午後7時から12時位に南の空に上がっているので、冬の星座と云われる。夏に見えないかというと、そうではない。夏は真夜中から夜明け前に空に上がっていて、多くの人が寝ていて見ないだけである。

晩秋にヨーロッパに行くと、もちろん、それなりの時刻に南天にオリオン座が見える。その時、あー、同じ地球の上にいるのだと感動するが、当たり前である。ロンドン、パリでどう見えたかあまり記憶にないのは日が暮れると飲んだくれていたからだろうか。デュッセルドルフの寒い夜空に見えたオリオン座は目に焼き付いている。

シベリア上空を飛ぶ旅客機から満天の星空が見えるので、いつも楽しみにしているが、星が見えすぎて、星座をたどることは少ない。グリーンランドに近づいたころ、地平線にオーロラが見えたことがあった。後の座席で寝ていた日本人娘に「オーロラが見えるよ」と教えると、直ぐにコンデジを取り出して真面目な顔で「フラッシュ届くかしら」と云った。

閑話休題、空気のきれいな場所ではオリオン座はこのように見える(出典 ウィキペディア「オリオン座」撮影者マウザー・ウィリアムズおよび2008年8月徳島県牟岐町で著者撮影)。

ご先祖様のお墓がある倉敷市児島味野ではこの程度である(2015年1月31日午後7時53−55分)。月の光が邪魔しているが、尼崎市よりはずっとましである。

赤い1等星ベテルギウスは星の一生の99.99%が終わっていて、超新星爆発寸前と云われる。地球からの距離は約642光年だから、既に爆発しているかもしれない。

最後に、私は小比類巻かほるの歌が大好きである。一人の旅先でよく聞くのが、彼女のバラードだが、その中に、「オリオンのように(小比類巻かほる作詞、大内義昭作曲)」がある。心に染み入る冬の星座の歌である。

参考資料

ウィキペディア「オリオン座」

ウィキペディア「冬の大三角」

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