Monthly Web Magazine Mar. 2015

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■■■■■ 東日本大震災を思う 川村由幸

今年も3月11日が近づいてきました。

4年前に東日本大震災が発生した日。この日が近づくと大震災に関する報道が目に見えて増加します。

でもこの時だけで、日本中で東日本大震災の被災者に寄り添う気持ちが風化してきているように感じられます。

死者・行方不明者18,483人、地震とその津波で一瞬のうちに失いました。

大震災の一週間後に居た387,000人あまりの避難者が今でも234,000人と4年で40%しか減少していません。

復興は遅れていると言わざるを得ないのでしょう。

被害の大きかった東北3県の復興工事の20%が入札不調なんて時期がありました。

今は、それを減少させるための費用の上乗せが可能な対応が取られているようですが資材・人件費の高騰、人手不足が復興を妨げていることに間違いないようです。

やはり、オリンピックが2020年である必要はなかったのではないでしょうか。

復興をやり遂げてから、開催を検討するぐらいでちょうどよかったのではないかとの思いにとらわれます。

震災直後最大182,000人/月ものボランティアが復興に泥まみれとなり、昨年12月でも4,000人の方が被災3県に無償の善意を提供し続けています。

それなのに、高速道路震災復旧工事では、法を犯しても利益を上げたいという組織が談合を行い公取委の摘発を受けています。

損失を出してまで協力すべきなとど言うつもりありませんが、同じ日本人のすることとは思えません。

とても悲しい気持になります。

福島県と宮城・岩手県の2県では随分と異なる復興プロセスになってしまいました。

福島県は原発の影響でこれからも永く苦しみます。私が生きている間に終結宣言がでることはないでしょう。

多くの故郷を失わざるを得ない方々には、かける言葉もありません。

さぁ、じぁお前はなにをするんだとの声が飛ぶのが当然の成り行きです。

復興に立ち向かう人々の姿をテレビ・新聞で見聞きし目頭を熱くし、被災者にこころを寄せること。

ボランティアをやりたくとも、65才を過ぎた中高年では足を引っ張るだけと自覚しています。

4月に福島に観桜で一泊旅行、5月に宮城にゴルフをかねた被災地状況検分一泊旅行、わずかな経済的効果を果たしてきたいと考えています。

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