Monthly Web Magazine May. 2015
■■■■■ 大阪から長野まで、JR車窓の旅 野崎順次
2015年4月22日、新大阪発08:20 のぞみ216号に乗る。黄桜「おつかれさま」の看板は出張帰りの時に見るとやはりホッとする。以前は着物女性は高島礼子だった。
京都駅に着く直前に東寺五重塔が見える。
滋賀県に入って、霊山三上山を右手に見て、少しすると、左に大円墳が見える。直径55mの墳丘だが、実は帆立貝式古墳らしい。直前に右手に古墳群があり、大岩山古墳群の真ん中を新幹線が横切っている。湖東平野を進む。
伊吹山1,377m、深田久弥の日本百名山の一つに数えられる。9合目までドライブウエーがあり、観光地化した。関が原から濃尾平野に入る。岐阜羽島駅の直前にソーラーアークが目を引く。どでかい箱舟型太陽光発電施設で、全長315m、高さは37m (ビルのほぼ10階分)である。
名古屋に09:10に着いて、在来線ホームできしめんを立ち食いしたりして、時間をつぶし、10:00発の特急ワイドビューしなの7号に乗る。中央西線を走るが、しばらくは景色が良くないので、寝た。中津川を過ぎて目を覚まし、南木曽までぼんやりしていた。
木曽川沿いに進むと、いよいよ山が深くなってきた。桜が未だ満開だ。
野尻駅、大桑駅を通過するあたりから正面に中央アルプスが見える。川沿いは桜がきれい。
国名勝 寝覚の床
木曽川の水流によって花崗岩が侵食された自然地形である。巨大な花崗岩とエメラルドグリーンの流れが絶妙である。
木曽福島から塩尻までは花見である。贄川駅あたりの山腹に滝が見える。
塩尻から松本、そして犀川沿いに安曇野を走る間は、左手に北アルプスが見えるが、上の方は雲がかかっていた。白馬三山あたりは雲が高く、上部の深い残雪がよく分かる。
犀川を離れ山間に入る。また、花見ができる。
姥捨駅あたりから、突然、眼下に善光寺平が広がる。段々畑の彼方に山々を背にして千曲川が大きくうねっている。これは日本三大車窓の一つに数えられる絶景である。
篠ノ井駅に近づいてきた。白いのは杏(あんず)の花、ピンクは桃の花。