Monthly Web Magazine Nov. 2015
■■■■■棚田収穫祭に参加 中山辰夫
9月〜10月は棚田の投稿が多くありました。その素晴らしい原風景に接し癒されております。棚田100選などを見ると訪れたい所ばかりで胸がときめきます。
当方の住む滋賀県からは、100選に「畑の棚田(高島市)」が選ばれています。次いで、「仰木の馬蹄形の棚田」が着目されています。
10月末〜11月初頃は、各地の棚田で収穫祭が開催され、新聞紙上でも取り上げられました。
一例 (日経新聞10−14)
滋賀県は、全国に先駆けて「しが棚田ボランテイア」制度を平成16年度から制度化し、現在、畑や仰木を含めた9地区で実施しています。
その内の一つに走井地区があります。同じ市内ですが、始めて足を踏み入れました。少々辺鄙です。目立たない棚田です。
「走井の棚田の収穫祭−清流の里・びわ湖を一望する」のフレーズに惹かれて覗きました。
この地区も棚田ボランテイア制度に則り、ボランテイアを受け入れ、この会場もその協力で拓かれたスペースです。
走井は、16世帯、住民約50人の集落で、高齢者だけで営農しています。全国の棚田が抱える問題点を包含し、その対策に翻弄されています。
でもこの日は、若い人たちが続々と山へ上ってきます。このうち、棚田のボランテイア活動に何人が参加されるのかは分かりません。
今年で4回目を迎えた収穫祭には、大阪・京都からローカルアーティストやファーマーが参加し、地元の手作り料理を加えた「食と音で祝う収穫祭」でした。
数少ない集落の人が、よくぞ続けられると思いつつ、地道な積み重ねがあって、過疎化から地域文化が守れるんだと実感しました。
地元〜「広徳寺」住職の奥さんの野点、他
棚田の詳細はつかんでおりませんが、石ころ1つ拾うのもボランテイアになるのであれば、来年からこの棚田の動きを追いかけてみようと思いました。