Monthly Web Magazine Jan. 2016

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■■■■■ 私の2015年 川村由幸

毎年、年頭のウェブマガジンは昨年の振り返りをしています。

昨年も2014年末に右足の小さな骨を骨折し、1〜3月は全く撮影に出かけられない時を過ごしています。

2015年も7月までは無事に過ごせたものの、8月東北の夏祭りに出かけた後、肺炎で入院、2週間の入院で病院からは脱出できたのですが、退院してすぐにまた発熱してしまい、肺炎から完全に開放されたのは12月24日とほぼ昨年一杯かかってしまいました。

怪我と病で中身は異なりますが、2年連続の身体の不調で思いのままの行動が出来ないことになりました。

満66歳となり、加齢がこれらの原因の一つであろうことは間違いなく、いささか寂しい思いをしています。

とは言え、2015年も心に残る場面をいくつも撮影しています。

年初から掲げてみますと、まず三月の奈良。

仏像の奈良と言われる通り、どこの寺でも感動する仏像にたくさん出会うことができました。

残念なことに仏像の撮影は東大寺の大仏以外、ほとんど禁止。目に焼き付けるだけしか許されません。

日本の珠玉の文化財に触れることが出来ました。今年もできればまた出かけたいと考えています。

          東大寺 興福寺 唐招提寺                                室生寺

このところ毎年、春の観桜は必ず撮影に出かけています。

昨年も福島と長野にでかけましたが、印象に残っているのが初めての滝桜のライトアップと満開の長野高山村の桜たちです。

ライトアップが始まる時から1時間あまりその場にいましたが、序々に灯が濃くなってゆく様、確かに幻想的で桜の神の存在を信じたくなります。

見る桜すべてが本当に満開で青い空と山の残雪の白に桜が際立っていました。

  

          赤和観音のシダレ桜 黒部のエドヒガン桜 水中のシダレ桜

高山村の観桜のついでに馬篭・妻籠・奈良井と中山道の宿場町もまわりました。私には妻籠が一番です。

時間が止まっていると強く感じる街並みに江戸時代を満喫できました。維持管理の努力に頭が下がります。

いつも変わらずに残っていることの大事さと困難は文化財にカメラを向けるようになって知ったことです。

同じような意味で茨城の真壁の復活は何よりでした。

いくつか震災で消滅した古民家もありましたが、大半の重伝建の建造物が復活しています。

復活した建造物には、まだ時間というスパイスが効いていませんが、それこそ時間が解決してくれるでしょう。

最後が10月に四国に出張ででかけ、ついでに撮影した松山城と内子です。

内子は2度目の訪問ですが、前回はJ.Gに写真を投稿し始めるはるか昔でほとんど画像を残していません。

松山城は良いお城でした。現存12天守なのはもちろんですが、ほとんどすべての建造物が残っている城です。

松本城・彦根城・松江城など国宝のお城も残っているのは天守のみです。それらと比べるとはるかに見ごたえがあります。

四国には、古い街並みが残っているところが多くあります。そしてその全てが心に残るものばかりです。

美馬・吉良川そして内子、内子の欠点は道が狭くて、距離が取れないため、建造物がうまくカメラに納まらないことぐらいです。

2015年は病もあり、思いの外、J.Gへの投稿量が少ない1年でした。病だからとの言い訳も聞いてはいただけるでしょうが、反省の思いの強い1年でした。

2016年はまず健康第一で、次に1箇所の取材情報を増やし、たくさん取材・撮影に出かけ投稿量を増加してゆきたいと考えています。

来年1月のこの振り返りがもっと充実するようにこれから努力します。

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