Monthly Web Magazine Jan. 2016
正月には冬の野鳥を見に行くのが運動不足解消にもいいと鳥見に出かけている。
今年は博多湾の海の中道と諫早の干拓地に出かけた。どちらも初詣も兼ねている。
海の中道の野鳥見物は途中にある海の中道公園の大きな池に来る渡り鳥が目当てだ。
今年はミコアイサが来ていた。ミコアイサは夏シベリアの繁殖地で過ごし冬になると日本や中国に渡ってくる。
オスは白くてところどころに黒い模様があることからパンダガモの俗称がある。
ミコアイサのミコとは巫女さんの巫女の白装束から来ていると言われる。
アイサとはカモの仲間の一つの名だ。アイサは秋沙と書く、秋が去る頃に来る鴨ということらしい。
俳句では秋の季語となっているがミコアイサの俳句など見たことがない。
どこにでもいるというわけではない、見かけると見つけた、という感じがする鳥だ。
栃木にいたときは真岡の井頭公園でしばしば見かけたが他ではあまり見なかった、福岡に来ては海の中道公園ではよく見かけるが他ではあまり見ない、目立つ鳥なので安心できるところに毎年来る事になるのだろう。
ここでの初詣は志賀海神社とした。非常に古い神社で2世紀くらいまで遡るとも言われる。
安曇野の名のもとになった安曇の名が代々神主として引き継がれており上代に大陸との行き来を支配していたと言われる安曇一族の神社であったのだろうと思われる。
幕の内のうちにもう一箇所と樹齢3000年の大楠のある武雄神社に参ったあと、諫早干拓地を訪れて鳥見をした。
潮受け堤防を開門せよしないでもめ続けている現場でもある。
干拓地の農地の先には広い草原が広がっていて冬の季節にはタカの仲間のチュウヒやハイイロチュウヒがシベリアから渡ってきて冬を過ごす。
低い高度をねずみを探しながら悠然と飛ぶ姿は一目見てチュウヒの仲間とわかる。
今回よく見れたのはハイイロチュウヒのオスだ。グレーで翼端が黒くチュウヒの仲間では最も美しいとされるが見る機会はそう多くはない。
これも見つけると、見れた、と嬉しくなる鳥だ。
栃木にいたときは渡良瀬遊水地に現れるハイイロチュウヒを見ようとねぐら入りする日没の頃訪れたことが何度もある。
美しいオスは見れないことも多かった。
ここ諫早干拓地では2年前の前回も見たし今回も普通に見れた、この場所はいいところのようだ。
餌のねずみも多いのだろうか気に入っているようだ。
新年にいい鳥見ができてちょっといい気分だ、さて今年はどんな年になるだろうか。
写真は順に ミコアイサ、志賀海神社、ハイイロチュウヒ、武雄神社の大楠