Monthly Web Magazine Mar. 2016
■■■■■今度は突発性難聴 川村由幸
2月末に又、入院しました。今回は突発性難聴、突然に耳が聞こえなくなりました。
テニスが終わり、後片付けをしていましたら突然耳に大きな違和感があり、自分の話し声が耳にガンガンと響くようになりました。
自宅に帰り、落ち着いてみると右耳が聞こえなくなっていました。
慌てて医者に駆け込んだところ、突発性難聴の診断で5日間の副腎皮質ホルモンすなわちステロイドが投与されることになりました。
入院でも通院でもと言われましたが、効果を確実にするためにもと入院を選択しました。
この突発性難聴、年間3〜4万人が発症しており、発症してから48時間以内に治療を開始すると治療の効果が高く1週間を超えると治療の効果が期待できなくなります。
適切に治療を開始しても、その治療の効果は1/3はほとんど改善せず、1/3は改善しても元には戻らず、1/3が完全に回復のレベルでなかなかに難病です。
さらに発症の原因も、ウィルス起因説や毛細血管の血流阻害等がありますが特定されていません。ストレスも原因の一つに挙げられています。
入院してステロイド点滴をするだけで他はベットで静かにしているだけ、五感の一部を失う恐怖に打ちのめされていました。
昨年の肺炎に続いての入院、不運を嘆く気持ちばかりが強くてなかなか前向きな気持ちになれません。
その上、耳が聞こえなくなる可能性もある。落ち込むなというほうに無理がある状況に陥っていました。
救いは左耳がほぼ正常で人との会話等に不自由はなく過ごせたこと、チョッピリまあなんとかという思いにもなれました。
5日間のステロイド点滴治療の結果は、予想以上の回復で継続治療(ステロイド投与は無し)で元に戻るのではと医者に言われています。
治療の効果は年齢も関係し、若年層ほど回復経過が良いようですから、私の場合は強運としか言えません。
今はまだ、耳に若干の閉塞感を感じることもありますが音は良く聞こえます。
完治にはしばらく時が必要なようですが普段の暮らしに障害は全くありません。ほっとしているところです。
しかしながら、病はどこから飛んでくるかわかりません。いくら自分が気を付けていても、今回の突発性難聴など避けようもありません。
昨年の肺炎も免疫力が下がっていたと言われましたが、自覚できるわけでもなく対応が取れないのです。
検診チェックしても早期発見できるわけでもありません。
健康第一が大切なことは理解していますが、どうもそのためにできることは意外と少ないのではと懐疑的になっているこの頃です。