Monthly Web Magazine Apr. 2016

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■■■■■リアリテイ− 中山辰夫

気温がグングン上昇し、4月末の陽気さの一日、東近江市の田園地帯をハイキングしました。その途中、甲斐甲斐しく農作業に打込む人の姿を目にしました。

        

お気づきになられた通り、すべて「案山子」です。

 

名刹永源寺近くの東近江市山上町。田畑や住宅が混在する田園地帯に一風変わった畑があって、農作業に精出す多くの人の人影、これが全てカカシでした。

人間そっくりで、今にも動きそう。作ったのは畑の持ち主北村さん。定年退職後畑作業をするようになり、畑のスイカをカラスから守るために作った一本のカカシ。

知恵あるカラスと闘うためには人間らしさが不可欠と、動きを入れたり丸みを持たせたり服を着せたりと工夫を重ねた。

最近ではカカシに声をかける人も現れ、小西さんの遊び心にも火がついてつくり上げたカカシは50体近くになったとか。

リアルでユーモラスな人形の人気はうなぎのぼり。テレビや新聞社の取材も受けるようになったと聞きます。

もう一度見て頂きます。

        

自転車の出合い頭の事故が多かった交差点に、自転車に乗ったカカシを設置して事故防止に一役買っています。

 

滋賀県下は勿論、関西の府県で広く使われている「飛び出し坊や」も東近江市の人が発案したものでした。アピール効果満点です。

 

思わず笑いが込み上げる時間を過ごしました

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