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Monthly Web Magazine June 2016
とびしまライナーは、広島バスセンターから呉市街を経由し、4つの島をつなぐ橋を通って大崎下島の沖友天満宮に至るバス路線を走る。全所要時間は2時間半である。地図で直線距離を測ると約50kmだから、実際の走行距離はざっと100㎞くらいか。一部、高速道路を使うとはいえ、路線バスで非常に長いクラスだろう。島と海の景観もさりながら、いろいろな形式の長大橋を渡っていくのが楽しい。
2016年5月14日、そのうち、広島駅(10:16)から御手洗港(12:25)まで乗った。約2時間である。
広島市街を東に進み、猿猴川(えんこうがわ)の右岸の広島高速道路2号線を南進し、広島大橋にかかると広島呉道路(一般国道31号)となる。この時、左手に海田大橋(かいたおはし)が見える。この2橋は共に3径間連続鋼箱桁橋である。
呉市街を通過する。
11:30頃、いよいよ島嶼部に渡る。安芸灘大橋は女猫の瀬戸にかかる、長さ1,175m、中央支間750mの3径間連続2ヒンジ補剛箱桁吊り橋である。
橋の上から隣の上蒲刈島(かみかまがりじま)を見る。
下蒲刈島(しもかまがりじま)を走る。
蒲刈大橋(かまがりおおはし)は三之瀬瀬戸にかかる3径間連続下曲絃プラットトラス橋で、長さ480m、最大支間255mである。トラス橋として中央支間の長さは国内第7位である。
上蒲刈島(かみかまがりじま)では南の海岸線からトンネルを抜ける。
豊島大橋(とよしまおおはし)は長さ903.2m、中央支間540mの単径間吊橋で、上蒲刈島と豊島をつなぐ。
豊島から見る大浦沖の小島がなかなかよい。二つづつ三組並んでいるように見える。よく目立つのは沖ノ島と笹島である。
突然歩く人々が現れ、ずっと続く。何かの大会らしいと思っていたら、「安芸灘とびしま海道ウオーキング大会だった。コースは安芸灘大橋の下蒲刈島側(大津泊庭園)から愛媛県の岡村島(今治市関前岡村)までの30kmである。私が目指す御手洗とは途中で外れるのでホッとした。一部のウオーカーは道の中央部まで広がっているので危ない。後でパンフレットを見ると「コースには信号がなく、交通量も少ないので、快適なウオーキングが楽しめます。」とある。
豊島の小野浦を見下ろす。
豊浜大橋(とよはまおおはし)は蒲刈大橋と同じ3径間連続下曲弦プラットトラス橋で、長さ 543m、最大支間長240mである。豊島から大崎下島(おおさきしもじま)に渡る。
大崎下島からウオーキングのコースは、平羅橋(PC斜張橋)、平羅島、中の瀬戸大橋(ニールセンローゼ橋)、中ノ島、岡村大橋(ニールセンローゼ橋)、岡村島と続くが、こちらのバスは東端の御手洗へ行く。
帰りのバスでは夕景を楽しんだ。これらは豊島から上蒲刈島にかけてである。