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Monthly Web Magazine June 2016

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■■■■■ パワースポットと霊地の違い 瀧山幸伸

世に言われるパワースポットでパワーを感じたことがありません。

理由はいろいろありますが、一番の問題は騒々しいことです。本物の霊地には騒々しい観光客や観光バスはいません。

パワースポットでも、騒々しい人がいない時間(寅の刻)や雨雪など悪天候の日を選べばパワーを感じられるかもしれませんが。

霊地がパワースポット化するのは問題ですから、霊地のページにも、紹介をためらうような極上の霊地は掲載していません。

最近の訪問地の中から、パワースポット化しそうにない霊地を二か所、紹介します。

一つは、山口県岩国市にある天然記念物、岩屋観音窟です。

きわめて交通不便な場所です。美しい鍾乳洞の岩屋に、遠い昔、木造の仏像が安置されました。

長い年月をかけて、天井からしたたる水がその像を石灰で覆い、鍾乳石の仏像のように変化させたのです。

岩屋、仏像の両方とも貴重な自然現象の結果なので、国の天然記念物に指定されています。

 

もう一つは、高知県越知町にある修験地、横倉山です。

安徳天皇の墓所とも伝えられ、平家一門の墓がおおくあります。

今回は大雨のため安徳水まで行って引き返しましたが、杉の大木が林立する杉原神社と平家の宮付近の霊力はすさまじいものを感じます。

撮影していても、すぐ背後に人が経っているような気配がするのです。

 

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