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Monthly Web Magazine June 2016

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■■■■■インスタグラム  田中康平

最近ipadを使ってインスタグラムで遊んでいる。

インスタグラムは御承知の方も多いと思うが2010年に米国で始まった主にスマホユーザーを対象とする写真投稿の無料サービスだ。スマホやipad用の専用アプリを使うがパソコンからアップできるソフトもでてきており使い方が広がっているようだ。

写真を1枚アップすればいいだけだから大変でもなかろうと始めてみたが、それなりの不思議な世界がある。

基本的に世界中の人に自分の写真を見せるというだけで、写真付きtwitterやブログやfacebookと大した違いもないと言えばそれまでだが、「いいね」(like)が返ってくるとその人のページに即行ってよさげな写真を感じれば「いいね」を打ち返す、誰とでも繋がれるというところ(あるいはそう幻想を抱かせるところが)がいいかなとは思う。facebookのやや閉塞的な仲間内感から解放されるところもいい。

そのままの写真ではちょっとつまらなくてアップしてある写真の殆どがフィルターを使ったりして加工してある。インスタグラムのアプリについているフィルターでも結構面白いのだが、やはりパソコンの画像ソフトでかなりいじったトーンにするとアートな雰囲気が出ていかにもインスタらしくなる。

大量の写真が行き来しているので大体がアップした直後に反応が返ってくることになる。

軍艦島の写真を出すとロシアの炭鉱から「いいね」が飛んできたりして面白い。ハッシュタグ(#)でキーワードを入れて釣り針のようにその分類を見にくる人を引っ掛けるのだが、うまくかかるとそれも楽しい。

アレッと思うのは一定の数の「いいね」を半自動的に獲得するツールが存在しているところで、金を払って「いいね」を獲得できるとうたったサイトさえある。ハッシュタグで分類されるページでは人気のある写真を人気投稿としてしばらく掲載しているが、「いいね」が多くないと人気投稿とはランクされずページからすぐ消えてしまうため「いいね」の数を無理してでも増やしたいとの欲求が出てくるためだろうと思う。誰でも投稿して誰でも見られるというのは逆に言えばすぐに大波に埋もれてしまうということでもある。ちゃんと見てもらおうとすると工夫が要る。

そうはいっても少しやってみるとがらくたのような多数の「いいね」よりも数は少なくてもしっかりとした「いいね」がやはり良くてなんとかこれを拡大したいと思うようになる。なんでも同じだ。

商業的な広告のツールの一つとしても使われているようで、明らかに宣伝のページから「いいね」が幾つも飛んでくる。アラビア語やとても読めない言語で書かれたページからもたくさん飛んでくるところを見ると機械的に発信する仕掛けを使っているようだ。いわば人工知能のようなものと人間の生の反応をなんとなく見分けながら反応を遊ぶことになる。

なにか未来を暗示しているようでもある。次第に誰の言葉かわからないプログラムされた言葉が行き来する時代に入りかけているような気がして機械にばかり相手にされる老後さえも考えてしまう。

新しいことを始めてみると感じることが色々でてくるところがいい。

まだネタとなるとりだめた写真は沢山ある、暫くは遊べそうだ。

写真は最近筆者がアップした幾つかを示す。

          

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