Monthly Web Magazine July 2016
■■■■■ 新山口駅の垂直庭園 蒲池眞佐子
2003年まで小郡駅と称してた新山口駅、山陽新幹線の停車駅のひとつである。2015年10月に壁面緑化の通路が開通した。この垂直庭園は植物学者兼アーティストであるパトリック・ブラン氏がデザインしたものである。
駅の南北をつなぐ通路は24時間通行可能で、いつでもこの垂直庭園を見ることができる。全長約100m、面積約400㎡で135種類、1万7000株にのぼる植物が植えられているらしい。
ここを通るたび、メンテナンスが大変だろうな、と思うが、いつもきれいに整備されている。座る場所もあり、緑を眺めながら、緑越しに電車を見ながら、待ち合わせや、電車の時間待ちをしたり、中にはお弁当を食べている人もいる。
先日、停電で新幹線が止まった時も多くのサラリーマンが庭園を見ながら開通するのを待っていた。新幹線が止まって困っただろうが、壁の草木を見ながら、ちょっとだけ慌ただしい時間から解放される時間だったのではないだろうか。