Monthly Web Magazine Aug. 2016

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■バックペイン 川村由幸

肩・背中・腰 自分の背面に発生するいろいろで厄介な痛みをバックペインと呼ぶことは皆さんご存知でしょう。

私がこれを自覚したのは30半ばであったと記憶しています。

仕事に追われ、疲れがたまっていたところで深酒をした翌朝、背骨と肩甲骨の間に錐を差し込まれたような激しい痛みを感じ、首が回らなくなっていました。

医者に行くと脊椎の神経がなんらかの理由で刺激されているそうで、首の牽引療法をすると直ぐに良くなりました。

でも、その後もこの症状は繰り返し発生し、随分と苦しめられました。

今でも、深酒すると時に背骨と肩甲骨の間に現れます。

そのあとに来たのが腰痛です。確かギックリ腰がきっかけだったと記憶しています。

出張先でギックリ腰になり、駅の階段、一段一段登ることは出来ても、降りることができないのです。

20年以上前で今のように駅のいたる所にエレベーターはなかったのです。

上野駅からの常磐線、吊革にほぼ懸垂状態でしがみついていたのを鮮明に覚えています。

これで腰痛とも長い友達になってしまいました。

最後に来たのが、四十肩・五十肩と言われる肩の関節痛、経験のある方はご承知でしょうが、ベットに入り眠ろうとするとなんとも形容しがたい鈍痛がずっと続きます。

こいつは右も左も両方やってきましたし、今左は2回目のお出まし中です。

この3種類のバックペインが時を選ばずランダムにやってきます。必ずどれかしらが背中に居ると言って良いでしょう。

加齢もバックペインの大きな原因でしょうから、最近はあきらめて医者にも行きません。

鈍感になってもいるのでしょう、痛みを上手にうっちゃることが出来るようになってしまいました。

腰痛は人間の直立歩行が原因のようで人類には避けられないようですから、うまく付き合うようにするしかありません。

ただ、このところ右腰から右ひざにかけてけっこうな痛みがやってきています。椎間板ヘルニア経験者の娘には坐骨神経痛の症状だと脅されてます。

それでも、昨日より今日は随分と痛みが和らいでいるようで、なんとかうっちゃることが出来そうです。

こうして30年を超える時を、バックペインとお付き合いしてきています。

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