.JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Feb. 2017

Back number


■ おばちゃんカメラマンが行く   @鹿児島 事務局

鹿児島には世界一の食べ物が二つあるらしい。

一つは世界一大きい大根の「桜島大根」

もう一つはギネス世界一になった世界一小さいみかん、「桜島小みかん」だ。

桜島大根は有名でしばしば大根足の象徴として使われるが、ギネス認定桜島小みかんはちょっと気になる。

昨年12月、知覧の森 重堅庭園の入り口で、たわわに実った桜島小みかんの木を見ることができた。数が少ないのと収穫時期が12月上旬の短い期間ということもあり、なかなかお目にかかれない。直径5cm未満の大きさでかわいらしい。「盗るな」と注意書きがあり、その場で味見することはできなかったが、道の駅で見かけ食すると甘く、程よい酸味もある。小さいが自己主張は忘れていない。

 

では、世界一大きいみかんは?

それも今回食することができた。熊本の「晩白柚(ばんぺいゆ)」だ。大きいものでバレーボールぐらいになるそうで、持ち運びも大変だろうが、1か月ぐらい日持ちがするらしく、地元の人たちはお正月用に大量に買いだめるらしい。甘みもありジューシーでさっぱりしている。皮は厚いがジャムやお菓子にすることができる。

泊まった日奈久の宿ではお風呂にゆずの代わりに惜しげもなくぷかぷかと浮かんでいた。

みかんの種類は品種改良を重ねた結果900種類以上あるともいわれているが、こんなにもみかんにこだわるのは日本人だけかもしれない。

ところでもっと小さい金柑を忘れているではないか・・・・・

世界一小さいのは金柑かと思いきや、金柑はミカン科キンカン属でミカン属の仲間には入れてもらえないのだ。ギネス認定ならず残〜念。