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JAPAN GEOGRAPHICMonthly Web Magazine Sep. 2017
■ 夏の終わりの十津川 大野木康夫
8月19日、奈良の十津川に滝を見に行きました。
紀伊半島は滝の宝庫で、これまで上北山村、下北山村、川上村と滝を巡ってきたので、今回は十津川村を訪れました。
国道168号沿いでは、五条市大塔地区の迷い滝が有名ですが、崩壊気味の林道を長時間移動する必要があるとのことで今回は断念し、滝100選に選ばれている笹の滝から回ることにしました。
実は十津川村には平成20(2008)年(北京オリンピックの年)の8月に家族旅行で行ったことがあり、今回は2回目の訪問となります。
この間、紀伊半島大水害等で国道168号は大分様変わりしているようで、少し不安でしたが、道中は快走路となる高規格道が増えている印象でした。
笹の滝は前回も訪れており、2回目の訪問となります。
手前の渓流も含めた景観が美しい滝で、紅葉の時期は特に人気があるようです。
その後、林道が崩落していけない時期もあったようですが、今は多くの人でにぎわっているようです。
前回訪問時は滝前まで楽に行けた印象がありましたが、今回訪問時には水量も多く(少し狙って雨が降った日の直後に行っています。)、慎重に撮影しました。
滝壺のすぐ前では鎖を握って撮影しています。
笹の滝は滝川支流の滝ですが、滝川本流を少し上流に行ったところにある滝川不動滝を訪問しました。
今回の訪問では、危険をなるべく回避するようにしたので、林道からのみ撮影しました。
次は、国道425号沿いの滝に行きました。
高滝(不動滝)は国道から見える滝で、高さは十分なのですが、水量に難があります。
清納の滝(瀬野の滝)は滝前近くまで車で行ける滝で、落差はそれほどではないのですが、広い滝壺を持っており、水量が豊富な時は見ごたえがあります。
大泰の滝は国道から見える滝で、川の本流にかかっているため水量が豊富で迫力があります。
しかし、滝前に向かう斜面が崩落しており、工事のために近づけませんでした。
大泰の滝のところで国道425号が2時間ほど通行止めとなっていたので、七泰の滝と二の滝はあきらめて、玉置神社に向かいました。
規模は小さいですが、岩の間から覗く姿のいい滝です。
玉置神社も2回目の訪問となります。
前回もそれなりに撮影しましたが、写り込んでいる家族に公開の同意が得られず、神代杉の写真のみ掲載します。
その時は、他に参拝者は1組だけで、かなり厳かな雰囲気でした。
今回、広い駐車場がほぼ半分くらい埋まっているほどにぎわっていたのには驚きました。
神職の方も大勢おられて、ずいぶん印象が変わりました。
最後に十二滝を撮影しました。
国道168号沿いで、落差はありますが水量がもう一つです。
紀伊半島の滝めぐりは、古座川や大杉谷など、魅力的な場所がまだ残っており、今後も挑戦したいと思います。