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Monthly Web Magazine Nov. 2017

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■ 大塚国際美術館 川村由幸

十月の頭に予てから念願であった徳島県の大塚国際美術館を訪ねてきました。

今話題の美術館で大勢の来館者で賑わっています。

地下三階地上二階の大きな建物で、各フロアーの展示内容は下の画像のようになっています。

   

所蔵作品は1,000点を超え、全て陶板による複製作品です。所蔵品のリストは下記URLを参照お願いします。

http://o-museum.or.jp/files/lib/5/380/201707301025457394.pdf

それでは館内に入ってみましょう。

長いエスカレーターを登りきるとまずミケランジェロの最後の審判と天井画で有名なシスティーナ礼拝堂が正面に見えます。

 

陶板のレプリカと判っていながらもその迫力には圧倒されます。本物とは異なり外部からの光がない分、逆に荘厳さが増して感じられるのでしょう。

ここを過ぎると今世界で最も人気の画家、フェルメールの小部屋に入ります。

自分がどこにいるのか理解できるのはこの辺まで、同一フロアーでも小さなUP&DOWNがあり、すぐにどこを歩いているのか解らなくなります。

歴史上の時間軸を無視して、館内で出会った順に私のお気に入りの絵画を紹介してゆきます。

  

ゴッホ、ラファエロ、ボッティチェリ こんな順番で出会います。

  

さらにブルーゲル、ダ・ビンチ、レンブラントと続けば、レプリカであることを忘れそうです。しかも、作家毎に複数の作品が展示されていますから、じっくり鑑賞していると時間に際限がなくなりそうです。

つぎは、ゴヤ、マネ、ルノアールです。

  

このあたりでは、もうヘトヘトになっていて、絵画の鑑賞よりも出口に向かうという気持ちが強くなっていました。

最後の三点はドカ、モンク、モディリアーニです。

  

ともかく、名の通った絵画は全て展示されています。今まで教科書や美術書でお目にかかったことのある絵画ばかりです。

私の大塚国際美術館での滞在時間は2時間を超えたぐらいでしょうか。じっくり鑑賞はしていません。

写真の撮影も入館者が多く、人を画面に入れまいとすると正面から撮影できず、ここの画像は絵画が四角になるよう精一杯加工しています。

もっとゆっくり、一日フルに滞在するぐらい時間を取って訪問すべきであったとの反省しきりです。

入館料はいささか高額ですが、レプリカとは言え、訪ねる価値のある美術館だと思います。

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