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JAPAN GEOGRAPHICMonthly Web Magazine Nov. 2017
ナメゴ谷は山の尾根筋の所有境界に、防火のために植えた広葉樹が紅葉するため、近年撮影スポットとして有名です。
訪問した日は平日、上北山の国道370号のゲートが開く午前6時前には、ゲート手前に10台ほどの車列ができていました。
撮影スポットは64番の標識付近、北側からナメゴ谷を見下ろす形になります。
路肩が広く、10台ほどは駐車できるようになっているのもスポットとなった要因かと思います。
紅葉は若干早い状況ですが、赤みを加えるサクラがもう散り加減なので、今年はベストの時期ということです。
サクラの時期は霞がかかることが多いので撮影が難しいそうです。
次の訪問地は、前鬼川か大台ケ原で悩みましたが、「ガスが少ない」ということで、大台ケ原にしました。
大台ケ原は30代の時に何度か行っていますが、いずれもガスがかかっているか曇りで海をはっきりと見たことがありません。
大台ケ原駐車場に向かうハイウエイを走ると、広葉樹の紅葉の盛りですが、撮影は帰りにすることにして、駐車場に直行しました。
そのまままっすぐ日出ヶ岳へ向かいました。
手前の展望デッキから、念願の海が見え、昼間にもかかわらず富士山を遠望することができました。
日出ヶ岳の展望台からは、富士山に加え、御岳山、白山山系、大峰山系を遠望することができました。
撮影ではこの程度ですが、超高性能レンズである肉眼ではもっとしっかり見ることができました。
いつか行ってみたい大杉谷の入口
日出ヶ岳から正木峠、牛石が原、尾鷲辻を通って大蛇ぐら(「ぐら」は山かんむりに品)に行きました。
大蛇ぐらからは素晴らしい紅葉風景、日本の滝百選、中の滝を眺めることができました。
実は私は極度の高所恐怖症で、何とか先端近くまで行ったのですが立つことができず、鎖が入らない風景写真は撮れませんでした。
もう他に寄る予定もないので、150mの高低差を下り登るシオカラ谷コースで帰りました。
ブナの紅葉がきれいでしたが、少しきつかったです。
遊歩道沿い以外は西大台調整地区なので、踏み入ることはできません。
駐車場手前でキツツキの撮影に挑戦しましたが、一部しか写りませんでした。
帰路、何箇所かで車を停めて紅葉風景を撮影しました。
初めて見る大台ケ原からの海には感動しましたが、真昼間にかかわらず富士山などの遠くの山々を遠望できたことにも驚きました。
山関係では立山カルデラの体験学習会が3年連続降雨中止、芦生演習林、伏条台杉のツアーも台風被害で中止とついていませんでしたが、大台ケ原だけで充分おつりがくるような体験でした。
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