JAPAN GEOGRAPHIC
Monthly Web Magazine Feb. 2018
11月からカメラを持っての外出がありませんでした。
寄る年波か、このところめっきりと寒さに弱くなったと実感しています。
そのせいか、撮影に出かけるのが億劫になっていたようです。立春の声を聞き、やっと重い腰が上がりました。
出かけたのが、茨城県古河市の古河総合公園です。前に一度訪問実績があり、好きな古民家の撮影です。
到着するとなぜか寒い中、結構な数の人がスマホを持って歩いています。奇異に感じ後で調べてみるとこの公園は「ポケモンの巣」だそうで、ポケモンGOでポケモンを集める人が集まっていたということのようです。
私はそんなものに興味がありませんので、雪の残る道をたどって民家園へ直行です。
ここには、旧飛田家と旧中山家二件の古民家が移築されています。
旧飛田家の方は国の重文指定されています。
厩のある曲り屋で、元々は金砂郷にあったものです。
もう一つは旧中山家です。漆喰壁が美しい古民家で茨城県指定の有形文化財です。
空は青いし、古民家は程よくメンテされていて家の裏にビニール袋に詰められた落ち葉があった以外満足のゆく撮影ができました。
元来、私は古民家好きですから、房総のむらやここは訪ねるのが楽しいのです。
川崎の民家園や福島の民家園にも行ってみたいと常々考えています。今年は是非実現したいと思います。
最近、文化財とまでは言えない古民家に暮らすことが流行っているようです。一時のブームでなく地に足の付いたものなら大歓迎です。
家は何と言っても人が住んでこそ「家」です。雨露を凌ぐ容器としての機能だけでなく、そこに人の暮らし、営みがなければいけません。
古民家に住むということは、現代人にはとても不便で快適とは言えない環境でしょう。でもそれも楽しんでしますことが出てきたことを素直に喜びたいと思います。
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