Monthly Web Magazine Mar. 2018
■ 萩でのお買い物 蒲池眞佐子
萩市にちょっと買い物遊びに行ってきた。
萩市の笠山に「ドライブイン笠山」というところがある。
地元越ヶ浜の漁師さんが獲ってきたきたイカを一夜干しにして店頭で販売している。
店の前ではイカが洗濯ばさみにはさまれて、クルクルと回っている。
ちょうどイカとっくりの製造中だったのもおもしろかった。
イカをとっくりの形に石を入れて成型。
ふたの部分はオチョコにかぶせて成型中。これに熱燗を入れると、イカの香りが移って美味しいらしい。
もちろん、何回か使えば柔らかくなるらしく、そうしたらトックリ自体がつまみに変身。一石二鳥である。
また、ヒジキ、ワカメが今のシーズンで新物を購入することができた。
実は私はヒジキやワカメに旬があることすらここに来るまで知らなかった。
さすが旬のもの、プリッとシャキシャキッとしてこの時期を外すことはできなくなってしまったのだ。
近くには萩ガラス工房がある。
萩ガラスの生産が始まったのは万延元年(1860年)、萩の武士であった中嶋治平が設置した。
職人の多くが江戸から呼び寄せられた者だったため、江戸切子の文様に影響を受けており、公家や天皇の献上品をはじめ、他藩への贈答品や交易品として珍重された。
石英玄武岩(安山岩)に含まれる鉄分の色をした緑色のガラスや切り子ガラス、内貫入りガラスがある。
切り子ガラスは「トワイライトエクスプレス瑞風」でも使用されている。
内貫入りガラスはひびの進行が完了するまで3年かかるらしい。
使用前、使用後を比べてみるのも楽しいかもしれない。
最後に「しらすクリームコロッケ」。これでもか、というぐらいしらすが入っているこちらは萩城跡近くの海産物製造直売所で購入。さすが磯の香がいっぱい。
観光名所だけでなく、隠れたおいしいものがあるので、来られた時は立ち寄ってみるのも楽しいものです。
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