JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Mar. 2018

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■ おばちゃんカメラマンが行く 豊後街道@熊本県産山村   事務局

「なんじゃこれ〜」鞍掛くぬぎ

豊後街道は肥後藩の参勤交代道の一つで、熊本城から大津、二重峠、内牧、坂梨、笹倉、大利、を経て大分県の久住、野津原、鶴崎港までの121キロだ。

行列がここを通るのに5日要し、鶴崎港から瀬戸内航路で大坂まで行き、東海道を通って、江戸まで計1184キロ、35から38日要した。(文化庁)

豊後街道を歩くためには、資料が少なく車でのアプローチがしにくいため、こつこつと散策することをお勧めする。

おばちゃん的には史跡の熊野古道と同等のありがたさで、あまり再訪したくない所の一つだ。

今回は数か所あるうちの産山村内のへき谷の道標から弁天坂の石畳、御休所跡、境の松坂の石畳まで歩いた。

二つの坂の石畳道は共に国の史跡で、当時の石畳がよく残っていた。

杉林や道標などは見られるが、石仏系はほとんどなく、少し退屈である。

境の松坂と弁天坂

 

弁天坂の石畳と御休所跡の間の急なヘアピン山道を登る途中に「鞍掛くぬぎ」の看板を発見。

県の天然記念物で少し奥まっているのでスルーしようと思ったのだが、当時の馬方の気分をと思い脇道を数分登ってみる。

参勤交代とは関係無いようで日本一の大くぬぎと書いてある。

農夫が牛の鞍をかけて休んだらしい。

なんとも納得できないおばちゃんは裏に回ってみると、「なんじゃこれ〜」。

あきれるほどの大瘤が二つ。筆舌しがたいので、写真参照。

女性が瘤に触ると乳が出るとまで書いてあった。

次回からは残り少ない知性と教養を振り絞って少し内容のレベルアップをしようと反省中だ。

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大分県大分市 豊後街道今市の石畳

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