JAPAN GEOGRAPHIC
Monthly Web Magazine July 2018
■ 明治維新の志士たちが集い語りあった場所、松田屋 蒲池眞佐子
1675年の創業した松田屋は湯田温泉の中の旅館のひとつである。
1863年(文久3年)には高杉晋作が松田屋玄関横の楓の幹に「盡国家之秋在焉」(国家に盡すのときなり)との文字を刻んだそうだ。
薩長同盟が締結の頃、坂本竜馬が松田屋にも滞在、慶応3年には西郷、大久保らが薩長同盟の具体的協議の為、松田屋にて会議を行っている。
そんな歴史のある松田屋のお庭を拝見させて頂いた。
旅館のフロントを横切り、狭い入口から中庭に入る。
司馬遼太郎も宿泊したのだろうか、立派なアカマツにこのような説明書きが。
お庭から見えるお部屋の様子が素敵で、庭からではなく、部屋から見てみたいものだと思う。
庭には鳥居もあり、祠がある。
ちょっと高台には浅層源泉があり、小さな滝となっている。
こちらは西郷、木戸、大久保が会見をした会見所
三条実美が松田屋へ送った手植えの松と遺墨碑
松田屋の裏側には公共の足湯もある。
決して大きくない庭園ではあるが、歴史を感じるものが多々あった。
次は是非宿泊して館内からお庭を拝見したいものだ。
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