JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine July 2018

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■  格安の北京旅行  田中康平

3か月ほど前、格安の中国旅行を見つけて物見遊山に行ってきた。

つい最近大学の同窓会があって雑談していると、そこでも格安のアジア旅行にいくつか行ったとの話に及んだ。

よく知らなかったがどうやら格安の海外旅行は知る人の間では有名なようだ。

格安とは1日あたり一万円以下で食事ツアー全部込みの旅行を指すようではある。

今回のは北京3泊4日で3.5万円だった。

宿は十分立派なシティホテルで決して安宿ではない。

booking.comなどで調べてみると4つ星ホテルで食事なし一人1泊1.2万円位でネット販売されている。一応シェラトンだ。

飛行機代や食事代・ツアー専用バス代・ガイド代・入場料はどこから出ているのだろうか。

ショッピングとして計4か所の店にそれぞれ一時間近く行くことになっていて差額はこのショップが負っていることにはなるのだろうが、法外に高いものを無理に買わされるということもない。それにしても安い。不思議だ。

万里の長城や北京市内の世界遺産、紫禁城、頤和園、天壇公園、および天安門広場などを回る。北京観光としては十分な感じだ。

日程が中国の春の連休に重なってどこも大混雑だったが、それがいかにも中国らしくていい感じもする。

見て行くと、今残る北京の世界遺産は万里の長城であれ何であれ殆どが明の時代に築かれた建造物だ。どれも立派で明は国力も充実し強国であったと思わせる。

秀吉の朝鮮出兵は明を征服するという野望からだったが、現実に明軍に直面するとたちまち敗走する羽目になったと伝えられる。さもありなんと思わせる。

その他北京の思いの外よく流れる交通事情など学ぶことが多い。

今となっては、気楽に出かけられる旅を見つけて時を過ごす、こんな生き方が楽でいい。

写真は順に、万里の長城(2枚)、天安門広場、紫禁城、天壇公園、頤和園

      

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