Monthly Web Magazine Sep. 2018
日光と言えばどうしても世界遺産地域にばかり目が向きますが、この日本の王家の別荘も見ごたえのある建造物です。
夏休み最後の日曜日に訪ねてきました。
開門の9:00前には駐車場に着いたのですが、すでに幾台かの車が開門を待っていました。
それでも世界遺産地域のように外国の観光客が押し掛けてくるわけではなく、御用邸の静寂は保たれています。
入口は武家屋敷風の堂々としたものです。建物に囲まれた中庭でさえ、この広さですから規模が想像できると思います。
全部屋数は106室、いくら取り巻きが多いとは言え、いささか無駄に広いと感じます。
田母沢御用邸は元々ここにあった小林家別邸に旧紀州家江戸中屋敷を移築、何回かの改修・増築を経て現在の形になっているようです。
ヨーロッパの王家の宮殿と比べれば質素と言える内部のつくりですが、木造建築としては十分に豪華でしっかりした造りになっています。八つ並んでいる丸いものは照明のスイッチ。目を引く意匠ですが、輸入品とのこと。
最後は庭から見る建物の外観です。
緑に囲まれた外観も美しいです。大きな枝垂れ桜があり、これが咲いた時を想像しただけで又訪れようと思いました。
庭を小さな流れが横切り、建物を眺めながら静かな時を過ごす、至福の時間でしょう。
ところが訪問した日は日光も猛暑、カメラ2台を持って歩いているだけで暑くて暑くてどうにもなりませんでした。
日光もいろは坂を登らないと避暑地ではないのでしょう。
初めて訪ねた日光田母沢御用邸、日本の王家のパワーも感じ、建物の美しさも堪能できました。
この後、金谷ホテル歴史館にチョット寄り、世界遺産も華厳の滝も無視して帰宅。暑さには敵いません。
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