Monthly Web Magazine Oct. 2018
柴又と言えば、まず寅さんでしょうか。
駅正面に銅像ですから、いやでも目に入ります。
この日は寅さんでなく、柴又帝釈天で帝釈堂の仏教彫刻を撮影しようかとでかけました。
参道の入口で知らない言葉の看板に出くわしました。「重要文化的景観」。
帝釈天はもちろん、その参道もさらに江戸川河川敷まで結構広範囲な地域が指定されているようです。
重要文化的景観と重要伝統的建造物群保存地区、何が違うのでしょう。よくわかりません。
確かに帝釈天に続く参道も両側に古い商店が並び、風情のある街並みであることは間違いありません。
この風情をいつまでも残してほしいとも思いますから、これらの指定を受けることでそれがやり易いのであればそれで良いのでしょう。
そんなことを思いながら、題経寺に向かいました。
ここの注目は何と言っても二天門と帝釈堂の彫刻でしょう。
とても細密な彫刻で作者は彫刻毎に異なるようです。大正末期から昭和初期の作でほとんどが東京在住の彫刻師とのこと、この時代には東京にもまだ名人・達人と言われる職人が多く存在していたのでしょう。
題経寺にはもう一つ、邃渓園という日本庭園があります。
隣の幼稚園が運動会で勇ましい音楽が鳴り響いており、庭の風情を静かに楽しむというわけには行きませんでしたが、仏に手を合わせた後に、回廊をゆっくりと歩めばさらに心洗われる思いに浸れることでしょう。朝早めに出かけましたので、画像に他の観光客の方々は入り込んでいませんが、帰りの参道は参拝客でごった返しておりました。
草だんごではなく、船橋屋のくず餅を購入して昼前には自宅に帰りついていました。
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