Monthly Web Magazine Nov. 2018
どうしても行かなければならぬ海外出張で、老骨に鞭打って、10月21日(日)に日本を出て、ドイツと英国に行き、30日(火)に戻ってきた。その間に時差を4回経験した。その話である。
21日午前5時半に息子の車で尼崎の家を出て伊丹空港に行く。7時45分発の全日空で成田に行き、11時発でデュッセルドルフに向かった。異常な早起きのためトイレに行くタイミングが狂い軽い便秘に苦しんだ。実は便秘などほとんど経験がないので、出ないと、知人の死因となった大腸がんではないかとか妄想に苦しみ、機内で何度もトイレで落胆し、浣腸のドイツ語や英語は何かしらと悩みながら、幸い、ドイツのホテルでドッサリ出てくれた。
ドイツとの時差は7時間である。日本時間の午前11時に出て、同日ドイツ時間の午後4時にデュッセルドルフに着いた。飛行時間は5時間+時差7時間=12時間である。実に長い。便秘問題もあったので、嫌な出足であった。
24日(水)に英国ロンドンに移動する。ドイツとの時差は1時間で、日本とは8時間である。1時間の時差というのはじんわりこたえるようだ。いつも朝7時に起きているのに、今日から6時に起きなさいというようなもんだ。
ロンドンで仕事を終えたのが、26日(金)で、その週末はリバプール観光に行った。
英国人の取引先から28日(日)にはサマータイムが終わるので、時計を1時間戻しなさいと言われた。そのままにしておくと、リバプールからロンドンに帰る特急列車に乗り遅れるおそれがある。
以前に同時期ドイツのホテルでサマータイムの終了を経験したが、夜中にドアの下から変更通知のメモが入っていた。しかし、今回のリバプールのホテルでは何もない。
このリバプールのホテルであるが、主要駅から徒歩10分で便利だし、決して貧相なホテルでもないのだが、エレベータがない。私の部屋は211号室で日本流にいえば3階にある。そこに行くのに、レセプションのあるグランドフロア(日本流では1階)からいったん地階に降りて、それから、3階まで階段を登るのである。何でやねん。幸い、大きなトランクはロンドンのホテルに預けているので、荷物はリュックサックだけだった。
28日(日)になる真夜中にサマータイムが終わり、午前2時が午前1時になり、日本との時差は9時間になる。その朝、テレビをBBC One に合わせていたのだが、時間表示がないし、サマータイムの終了が話題になることもない。日本ならずっと画面表示が出そうな大ごとである。時計を1時間前に合わせて、その時間通りに帰りの特急列車に乗った。
ロンドンに戻り、ホテルの近くのイタリア料理屋でアラビアータ・ペンネを食べた。実に辛かった。それはともかく、時計を見ると1時間進んでいた。店員に「サマータイムのままやんか。」というと、「変えるの忘れてた。」とおおらかである。
翌日は29日(月)で最終日である。久しぶりにTATE BRITAIN美術館を鑑賞して、午後にカブで空港に行った。運転手はエチオピア出身でマラソンのアベベの話をした。午後7時発の全日空機で羽田に30日午後4時頃に着いた。時差は9時間であるから飛行時間は12時間。疲れ切っていたので、ほとんど寝ていた。さらに国内便で伊丹空港に飛び、自宅には午後8時半頃に戻った。
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