Monthly Web Magazine Nov. 2018
10月22日紅葉真っ盛りの鳥海山に行く。
紅葉真っ盛りでどこを撮影しても美しく感じる。
写真家の間では知る人ぞ知る鶴間池に向かう。
アクセス方法など情報が少なく、すったもんだの末の現地入りである。
鳥海山湯の台登山口に向かう道路脇の少ない駐車スペースから望むことができる。
「覗き」と言われる場所で眼下に紅葉したブナの隙間に池がひっそりとある。
ここから絶壁を200メートルほど下るらしい。
軽装のオジサマオバサマ方の団体が下りる準備をしていた。
ちょろいおばちゃんでも下りられるかどうか尋ねると、大丈夫とは言われなかったが、行く価値はあると言われた。
団体を恐れた連れ合いはサッサと先へ行ってしまう。
しょうがない、絶壁を下りる事にする。
途中もう一箇所覗けるところがあり、まさに絶景だ。覚悟を決める。
ひたすら崖を転がるように降り、梯子が4回、途中ロープや鎖場があり下りるも帰るも考えられない程がむしゃらに下りた。
予定40分の行程を20分強で下りたせいか、相当苦しく滑落するのではと恐ろしかった。
下りると想像以上の美しさで、ひたすら撮影するが、誰が撮ってもおなじ様な気がしてくる。
おばちゃんカメラの限界なのだろう。
後で来た団体が白籏史郎率いるツアーと知る。
バスに書いてあったがピンとこず、馴れ馴れしく声を掛けてしまった自分が恥ずかしい。
先発隊がコーヒーなど優雅に沸かし、高級そうな弁当を配給していたので納得である。白籏史郎の講義を受け、至りつくせりの指導は羨ましい限りだ。今回は集団に紛れて耳ダンボにすれば良かったかと後から思う。
帰りは行きより恐怖感はなくひたすらよじ登って任務完了である。
カメラの撮影も良いものを撮ろうと思うと、だんだんエスカレートして多少の無理は押してしまうのが情けない。
おばちゃんカメラのポリシー’楽して良いものを’労少なくて益多しを貫きたいものだ。
しかし今回は天気と紅葉ど真ん中に恵まれ稀に見る絶景に遭遇し写真の出来栄えはともかく、運が良かった。
今月のにゃんこ
猊鼻渓のキリン模様
カメラを向けると、この人は味方か敵か何度も振り返り見定めるキリン模様のにゃんこ。容姿はいまいちだが、他人とは思えない!
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