Monthly Web Magazine Nov. 2018
毎年10月の第3日曜日は地元の諸羽神社の秋季例祭です。
諸羽神社は平安中期創建、祭神は天児屋根命、天太玉命ほか6柱、山科北部の3地域の氏神で、秋季例祭には3地域から舁き手が出て神輿巡行が行われます。
祭礼当日の諸羽神社(平成24(2012)年)
舁き手が参道を練りながら上がってきて、宮出しの前に鏡割り、手打ちをします。
近年は舁き手が少ないので、2基ある神輿のうち1基を担ぎます。
2012年では、従来の担ぎ方で、短い舁き棒に舁き手がひしめき合って担いでいます。
神輿は不規則に揺れて、瓔珞などが鳴ります。
途中、JRの下をくぐる時などは腰持ちで進みます。
巡行経路には最大斜度15度を超えるような急坂や国道1号線などがあり、宮出し、宮入の1km弱、各地域で数100mずつ担ぐ以外はトラックに載せて巡行します。
舁き手もトラックに乗りますが、年を取ってくるとトラックに座っている方が疲れたりします。
舁き手がひしめいて担ぐのが従来の担ぎ方でしたが、足を踏まれるのと、あまり格好がよくないので、昨年から、メインの宮出し宮入りは、京都の他の祭礼のように、長い舁き棒(長柄)に鳴り鐶(なりかん)を付けて、前後に揺さぶって担ぐようになりました。
トラックを使う関係で、各地域では長柄は付けられないのですが、担ぐ人数は少なくなりました。
2018年の地域での巡行
人数が少なくなっているのであまり揺さぶれません。
地域の行事も、時代とともに変わっていくことを、地元の祭礼で実感しました。
前後に揺さぶって担ぐ担ぎ方は難しいのですが、鳴り鐶が勢い良く鳴ると達成感のようなものもあってうれしくなります。
(揺さぶっているところの画像はありませんが…)
担ぎ方を決めるのは青年会ですが、新しい担ぎ方をこれからも続けてほしいと思っています。
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