Monthly Web Magazine Jan. 2019
やや穏やかな幕開けとなった今年の年明け−京都・八坂神社には約102万人の参拝客が訪れたようです。
賑わう八坂神社境内
1月3日、新年恒例の「かるた始め式」が行われました。
祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)が櫛稲田姫命と結婚した時に「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作ル その八重垣を 」と詠んだと伝わることに因んだ行事で、今年で49回目を数えます。この歌は日本最古の31文字の和歌とされています。
色とりどりの平安装束に身を包んだ男女が能舞台の上で「初手合わせ」の奉納として百人一首の札を取り合いします。
全日本かるた協会近畿支部に所属する9歳から27歳の男女14人が、袿(うちぎ)に緋ばかま姿などで能舞台に上がり、百人一首の上の句が読まれると、ゆっくりとした動きで札を押さえました。
「何時もと違う服で少々面食らった小学生」や「背筋が伸びる思いがした女学生」も頑張りました。華やかな雰囲気に初詣客も満足気でした。
終わりには競技かるたも披露されました。元名人の対戦は札払いが素早く、見ていた参拝客から驚きのどよめきが起きました。
現在のかるた人口は約百万人とか。高校生の間で人気が高いと聞きます。
1月5日、大津市・近江神宮で競技かるたの日本一を決める「第65期名人位・第63期クイーン位決定戦」が行われました。全日本かるた協会主催で、競技かるた最高峰の大会です。毎年この日に開催されます。
近江神宮の祭神は天智天皇で、日本の時報制度を確立されましたが、小倉百人一首の巻頭歌を詠まれたことから、かるたの殿堂とされています。
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