Monthly Web Magazine Apr. 2019
車で近くを通ると二番土蔵の修復工事が終わったようなので訪ねてみました。
井上家は手賀沼干拓事業に携わった名主で江戸時代末期の建造物が残る我孫子市指定文化財です。
修復が完了した二番土蔵は1851年に建築され、修復前は痛みの酷い状態でした。
壁は崩れ、覆屋をしているのは雨漏りのためでしょう。平成24年に我孫子市の指定文化財となるまでは
故人の所有で十分な補修はされていなかったのでしょう。
指定をうけてからは、表門・裏門が平成27年に修復が完了。そして二番土蔵が今年修復が終わりました。
母屋より一段高いところに土蔵があるのは水害対策なのでしょう。見事に修復されました。
貴重な文化財が生き返るにはコストがかかりますが、文化財を失ってしまえば二度と元には戻せないことを理解すべきです。
こうして復活した文化財が見られることに幸せを感じます。
次は母屋です。素人が見てもその傷みはひどいものに感じます。我孫子市は母屋も修復する予定であると広報しています。
見学者が母屋に上がって見学できるようにすると言っています。のんびりとそして楽しみにそれを待ちましょう。
全ての修復が完了すれば、手賀沼の歴史を語る大切な文化財となるはずです。
何故か江戸時代の文化財は冷たくされているような気がしています。この時代の文化財は戦争で多くが焼けてしまいました。
それ故、残っている者はより大切にすべきではないでしょうか。
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