JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine May 2019

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■ インスタグラムをまだ 田中康平

インスタグラムを相変わらず毎日1枚投稿している。アップするのはとにかくその日撮った写真となるように心がけている。

散歩中の野鳥や蝶や庭の花、出かけた時の風景写真位がそのすべてだが、やってみると結構続くもので今から見直しても日々何か新しいことに遭遇しているのが感じられる。

先日クルーズ船で南の島を回る短い旅に出たが、海が荒れて寄港できずに一日船で過ごすことになると、自宅にいて散歩中に出会う自然の方がよほどバラエティに富んでいることを思い知らされた。

野鳥の写真も結構アップしている。最近身近で出会った鳥にコマドリがある。

これまで北関東や北海道ではその声を聴く機会が色々あり九州でも渡りの時期にはよく鳴き声を聞いた。しかし姿を見るのが難しい鳥だった。

ウグイスもそうだがよく鳴く小鳥は姿を見つけるのが難しいように思う。身を守ることに気を配っているのだろう。今年久しぶりに、生涯ほぼ2度目となるその姿に遭遇した。

近くの公園の茂みの中だ。鳴いていなかっただけ警戒が緩かったのかもしれない。しかし暗くて写真は綺麗にはとれない。

その後近くの山になるが油山という昔インドから渡ってきた僧が椿油の採り方を伝えたといわれる山でコマドリの囀りを満喫した。この時は例によって姿を見れなかった。

スズメの砂浴びも最近初めて近くの別の公園で見た。今まで見ても見過ごしていたのかもしれない。

スズメの体の消毒のためといわれるが、見るとまさに温泉につかるような風情がある。

他にもコサギの「足ゆすり漁法」での採餌も1月半ほど前同じ近くの公園で初めて見た。

足で地面をゆすってミミズを出すということのようだがちゃんと餌が撮れている様が見れて見飽きない。

その他二ホンミツバチの姿、ナミハナアブの姿やナミテントウの幼虫がアブラムシが大量発生した梅の木に現れてせっせとアブラムシを食べている姿など今まで見過ごしていた虫の世界も少しづつ見えてくるようになってきた。

こんなのを写していけば毎日1枚では足りないくらいだが、そこはそう決めてインスタに漏れた写真は別で使うようにしている。

何か写真で俳句を詠んでいるようなところがあって精神衛生上いいようにも思える。

しかし俳句や和歌の世界とは違ってSNSの世界は忙しく移ろっていく。何時までインスタグラムという仕組みが持ちこたえるだろうか。

アカウント:https://www.instagram.com/koheitanaka1/

写真は順に 1.コマドリ 2.スズメの砂浴び 3.コサギの「足ゆすり漁法」 4.ニホンミツバチ 5.ナミハナアブ 6.ナミテントウの幼虫

     

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