JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine June 2019

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■ 石柱渓とつばめの子   蒲池眞佐子

久ぶりの休みに石柱渓を歩こうかと思っていたら、前日は警報が出るほどの大雨、歩き回るのは止めて、ちょっとだけ見に行った。

看板によると神秘的な仙境として入る人はいなかったが大正時代に紹介され、石柱渓として命名されたらしい。

全体は1キロメートルぐらいあり、40ぐらいの滝があるみたいだ。

さすがに大雨の後、奥まで入るのはやめておいた。次は天気のいい日に散歩してみたい。

         

帰りにぶらっと立ち寄った道の駅、つばめが巣を作っていた。せっせと餌を運ぶ親鳥をながめながら、「燕の子っていいよね、巣の中にずーっと居て、親が帰ってきたとたん、餌を早くくれ、今度の餌はなんだ?と言ってるみたいで楽よね」とつぶやくと、隣にいた夫がじーっとこちらを見て、「それは僕に言ってる?」と。

にやりっ。

  

こちらは巣立った子供たち。やはり巣が恋しいのか、他のつばめの巣に入り込もうと、大渋滞。この子たちもじきにせっせと餌を運ぶ側になるのだろう。

 

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